【下村観山展】
art-8【下村観山展】 国立近代美術館

下村観山展に行って参りました。
観山だけの展覧会に行ったのははじめて。
第1部 画業をたどる―生涯と芸術
第1章 若き日の観山(1873–1902 誕生・上京〜修業時代〜日本美術院への参加)
10歳の時の作品があったが、びっくりするほどのうまさ。
10代の写生も実に緻密である。
美術学校時代の練習画「線」は抽象画のようだ。

若いころも朦朧体のような作品もあり、山水画もあり。結構バラエティにとんでいる。
第2章 西洋を識る(1903–1905 イギリス留学)

ラファエロの模写があった。ピッティ美術館で見てきた「小椅子の聖母」。日本画の材質で模写してるんですね。原画より柔らかな雰囲気だ。
「ディオゲネス」はギリシャの哲学者。水墨画のように描いているのが不思議な雰囲気。
第3章 飛躍の時代(1906–1913 帰国〜日本美術院再興前夜)
岡倉天心のもと、五浦で作品を描いた時代の作品。
「木の間の秋」は近代美術館で時々目にする作品。近くは濃く描き、遠くは薄く描く遠近法。きれいな絵。

「唐茄子畑」は構図がおもしろい。猫がひそんでいる!よくよく見ると描写が実に細かいんですね。

「小倉山」。あの百人一首の絵。右隻と左隻の違いがおもしろい。

「狐の婚礼」は意外と好きな絵。
第4章 画壇の牽引者として(1914–1931 日本美術院再興〜死没)
ポスターになっている「弱法師」。能にはうといのでお話を知らないのだが、観山は能楽師の家に生まれたとのことで、描くべくして描いたのでしょう。

「高士観瀑」。滝の表現はちょっと抽象的だ。

「寒空」。サギがアクセント。

ちょっとびっくりなのは「魚籃観音」。観音様のお顔がモナリザ!ほんとにモナリザをお手本に描いているのですね。

「意馬心猿図」。馬より猿に目がいきますね。
第2部 制作を紐解く―時代と社会
第1章 何をどう描いたか―不易流行

「納涼」。この静けさが好き。

「鍾馗」。ちょっとユーモラス。
第2章 なぜこれを描いたか―日本近代と文化的アイデンティティ
「蒙古襲来図」。あざやかな色。

「大原御幸」。これいいですねぇ。あとの半分も見たいところだ。
第3章 作品の生きる場所、作品がつなぐもの

「三保虹」。虹のなんときれいなこと!

「楓」。葉の表現の細かさ。一枚一枚美しい。

最後に絶筆の「竹の子」。くっきり描かれている。
こうしてみると、いろいろな画風の絵を描いているなあと思う。
充実した展覧会でした。











































































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