『骨と沈黙』
本日の本
book-5 「骨と沈黙」 レジナルド・ヒル著 ハヤカワミステリ文庫
STORY:したたか飲んで帰った夜、ダルジール警視は窓から男が女に銃をむけている場面を見る。駆けつけてみると女は撃たれて死亡しており、男は銃の暴発だったと主張。一方パスコー警部は警視あてに届く匿名の自殺予告の手紙の差出人が誰かをさぐりはじめる。手紙の内容からこの事件に関わりのある人物と思われたが・・・
☆☆☆☆骨太な作品である。複数の事件がからみあい、ラストに向かって収束されていくが、謎が何層にも積み重なっていたことがわかってくるあたり、感心するばかり。ダルジールが直感だけで犯人を決めつけるのでちょっと苦笑してしまう。好みとしては穏やかなインテリ、パスコー警部だけれど、この2人のコンビネーションは抜群。この小説の中で一つのテーマとなる聖史劇の場面はなじみがないのでよくわからなかった。ということでラストの場面はちょっと理解できにくかったかも。
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