デボラ・クロンビー『警視の予感』
本日の本
book-32 『警視の予感』 デボラ・クロンビー著 講談社文庫
STORY:ロンドン警視庁警視キンケイドの従兄弟ジャックは無意識のうちにラテン語を筆記するオートライティングの状態に陥り、彼の周囲の人々にも奇妙な出来事が続発していた。そんな中、ジャックの恋人がひき逃げにあう。従兄弟の要請を受けてグランストンベリに向かうキンケイドとジェマだったが。キンケイドシリーズ第7弾。
☆☆☆前作まではだいぶ雰囲気を異にする作品。舞台となる町に起きる超常現象についての記述が多いのである。事件の解決もまた超常現象によって語られるわけではないし、イギリスの町ならばこんな神秘的なことも起こるかもと思わせる雰囲気があるので、この作品も意外とおもしろく読めた。次作以降も同じ雰囲気だと困るが・・・
キンケイドの恋人ジェマは警部補に昇進、キンケイドの元を離れるとともに、2人の関係に重大な影響を及ぼす事柄も明らかになり、次作以降どうなるかとても気になるところだが、今のところ翻訳されているのはこれが最後なので、しばらくは待つしかないのが残念!
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