エリザベス・ジョージ『名門校殺人のルール』
本日の本
book-47 『名門校殺人のルール』 エリザベス・ジョージ著 新潮文庫
STORY:全寮制私立学校のブレッドガー・チャンバーズ。良家の子女が通うこの学校の生徒が全裸死体で発見された。捜査に赴くリンリー警部とハヴァーズ巡査部長だが、皆口をつぐんでしゃべろうとしない・・・
☆☆☆リンリー&ハヴァーズシリーズ3作目。
1作目も救いのない話だったが、これも暗く、陰惨な殺人で救いがない。ストーリーとしてはよく練られていて、本格物としてはまずまずの出来だが、この雰囲気が苦手という人はいるかもしれない。
リンリーとハヴァーズのコンビは、主に貴族階級に属し、何の悩みもないように見えるリンリーへのハヴァーズのやっかみから反目しあっていた当初から考えると、次第にいいコンビになってきた模様。2人の様々な悩み(プラス友人のセント・ジェームズ、デボラ夫妻の悩みも)も読みどころの一つ。
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