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2005/11/26

エリザベス・ジョージ『ふさわしき復讐』

本日の本
book-48 『ふさわしき復讐』 エリザベス・ジョージ著 ハヤカワ・ミステリ文庫
STORY:イギリス南西部の漁村で地元のジャーナリストが殺された。彼は多くの人々から反感を買っていた人物。アシャートン卿こと、スコットランドヤードの警部リンリーは、雇い人が容疑者としてつかまったことから事件に関わることになるが、この事件にはリンリーの親しい人々も含めて複雑な人間関係が渦巻いているのだった。
☆☆☆リンリー&ハヴァーズシリーズ4作目。といっても、リンリーはハヴァーズとコンビを組むずっと前で、なんと親友セント・ジェームズの妻デボラと婚約していた頃のお話(ややこしい!)なので、ハヴァーズはゲスト出演的にほんの数ページしか出てこない。1~3作目より前の時代のお話なので、一瞬読む順番を間違えたか?と思ったが、書かれた順序にはちゃんと読んでいたのだった。
リンリーとのその家族(母、弟)、セント・ジェームズと妹、デボラ、ヘレンといつものメンバーとその家族を中心に展開するお話で、ミステリー的要素よりもこちらの方に比重がある感じ。リンリーは裕福な貴族で、すべてにめぐまれているいるように見えたが、自身の恋愛、家族との軋轢と深い悩みをかかえていたことが判明。そういう意味では番外編的なこの作品も必ず読むべきだろう。

4150798516ふさわしき復讐
エリザベス ジョージ Elizabeth George 嵯峨 静江
早川書房 1995-03

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