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2005/12/08

エリザベス・ジョージ『エレナのために』

本日の本
book-50 『エレナのために』 エリザベス・ジョージ著 ハヤカワ・ミステリ文庫
STORY:ケンブリッジ大学教授の娘エレナがジョギング中惨殺された。美しい彼女には多くの男性との噂があり、アシャートン伯ことリンリー警部とハヴァーズ巡査部長のコンビは彼女の私生活を探っていく。さらに別の女子学生が殺害されて・・・リンリー&ハヴァーズシリーズ第5弾。
☆☆☆大学内で起こった殺人というのは、作家が一度は書いてみたくなるのだろうか。人間関係が濃く、限定されているので、ミステリーになりやすいのかもしれない。この作品でも、狭い中でのどろどろした人間関係が次第に暴かれていくのだが、なんだか息苦しいほどだ。また、なぜエレナが殺されなければならなかったのか、なぜ彼女はここまで追い込まれることになったのか、が明らかになる過程は実につらいものがある。
ハヴァーズは第3作の最後で父親を亡くした結果、痴呆の母親を介護しながら警官としての激務をこなさなければならないという状況になっていて、元気がない。正直言ってリンリーの悩める恋愛話よりもハヴァーズの話の方がよっぽど印象に残るし、気丈にがんばる彼女を応援したくなる。リンリー、うじうじしすぎ!

4150798524エレナのために
エリザベス ジョージ Elizabeth George 松本 みどり
早川書房 1995-09

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