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2006/02/21

「ハルク」

本日の映画
ハルク
movie-17 「ハルク」 The Hulk 2003年米

DIR:アン・リー
CAST:エリック・バナ、ジェニファー・コネリー、サム・エリオット、ニック・ノルティ、ジョシュ・ルーカス、カーラ・ブオノ、ルー・フェリグノ
STORY:科学者のブルース・バナーは実験中大量のガンマ線を浴びてしまう。やがて、彼は怒りの感情を抱いた時、緑の巨大なモンスター、ハルクへと変身してしまう。彼を捕獲しようとする軍関係者だが、もはや誰にも止められない。ただ一人彼を信じる科学者ベティは助けようとするが・・・

☆☆☆本年度アカデミー賞最有力と言われる「ブロークバック・マウンテン」の監督アン・リーの監督作品である。この監督、「いつか晴れた日に」→「グリーン・デステニー」→「ハルク」→「ブロークバック・マウンテン」と方向性がよくわからない。アメリカへ来ての第1作が「いつか晴れた日に」だったのにもびっくりしたが、「ハルク」?これも驚きだった。カット割りを多用するなど、実験的ではある。ちなみに私はこの監督の作品では台湾時代の「恋人たちの食卓」と「いつか晴れた日に」が好きだ。

主演は、ただいま公開中の「ミュンヘン」に出演しているエリック・バナ。はじめて「ハルク」のバナを見た時、なんだか顔まん丸でやぼったいなあと思っていたが、「トロイ」のヘクトル役がかっこよかったので一気にファンになってしまった。が、今回あらためてみると、やはりこの映画ではダサい(笑)。これからが期待できる俳優だろう。

共演は、この映画の2年前にオスカーを獲得したJ・コネリー。「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」「フェノミナ」の頃から見ている身としては、よくぞ生き残ったなという感じ。相変わらず美しい(太いまゆげにちょっと親近感)。他、S・エリオット、N・ノルティなどベテランはいい味を出している。

私は、テレビシリーズの「超人ハルク」をだいぶ見たことがあるのだが(再放送とかかも)、テレビではハルクをルー・フェリグノが生身で演じていたのに対し、この映画ではCGなのでちょっと不思議な感じだ。当然ながら、映画の方がハルクが超ビッグ。よくできてはいるのだが、最後の方はCG続きなので少し退屈してしまったのは事実だ。CG好きな方にはおもしろいのだろうけれど。

そして、映画ではブルース=ハルクの内面の悩み、トラウマ、父との葛藤などに焦点をあてたためか、シリアス度がアップ。じっくりと見られるドラマの要素もあり、しかもCGアクションもありとと欲張った結果、少し長くなりすぎてしまったようだ。もう2,30分短かったらすっきりしただろう。

ところで、多くの方が疑問に思っていると思うが・・・ブルースがハルクに変身した際、ズボンだけはちょっと破れるくらいで、またブルースに戻った時には同じズボンを履いているのはなぜ?テレビシリーズの時から思っていた疑問に誰か答えてくれないでしょうか?(笑)
プラス、オリジナルでハルクを演じたルー・フェリグノがゲスト出演してそうなのだが(警備員とか)、どこに出てたんでしょう?見逃してしまった。

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