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2006/03/28

「WATARIDORI」

本日の映画
WATARIDORI スタンダード・エディション
movie-27 「WATARIDORI」 Le Peuple Migrateur 2001年仏

DIR:ジャック・クルーゾ、ミッシェル・デバ

☆☆☆「ニュー・シネマ・パラダイス」などの俳優ジャック・ペランが製作ドキュメンタリー。まだ見ていないが、昆虫の世界をとらえたドキュメンタリー「ミクロコスモス」も製作するなど、ペラン氏は「Z」や「厳戒令」などの骨太な作品を手がける一方で、動物ドキュメンタリーがお好きならしい。

この映画は、ほとんどストーリーらしきストーリーはなく、淡々と渡り鳥の生態を撮っているもの。ありとあらゆる渡り鳥である。日本の鶴も登場する一方、ペンギンも登場。羽ばたく鳥ではないのでそうは思っていなかったが、ペンギンも海の中を飛んで渡ってくる立派な渡り鳥なのですね。

撮影がなんといっても素晴らしい。鳥を慣れさせて撮影したという話だが、それにしても、群とともに飛行しつつ、接近した距離での撮影、大変だったことだろう。こちらも鳥になった気分の味わえる映像である。「グース」の撮影もすばらしいと思ったが、この映画では、風景もまた楽しめ、美しい映像に感嘆しきりであった。
動物には興味ないな、という人には退屈かもしれないけれど、私には癒しの映画であった。


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映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

nocciさん、こんにちは。
私も本当に感動しました。
続けて2回見てしまったくらい、お気に入りの作品です。
以前CBSドキュメントで小さな飛行機(飛行機というか人力飛行機みたいなすごく小さなもの)に乗った人が渡り鳥と一緒に飛んでいる映像を見たことがあり、この映画もあんなふうにして撮影したのかな?などと思いながら、見ていました。台詞も演技も無いけれど、ただそれだけで人を感動させる野生の生き物って、なんかすごいですよね。得るものの多い映画だと思います。

こんばんは、ムムさん。
ムムさんにこの映画をせっかくおすすめいただいたのに、なかなか見るチャンスがありませんでした。今回ようやく見たわけですが、とってもよかったです。じーっと見てしまいました。「皇帝ペンギン」しかり、この映画しかり、動物たちの生態の神秘には感動してしまいますね。よけいなナレーションがあまり入らないのもいいですね。

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