マイケル・ボンド『パンプルムース氏対ハッカー』
本日の本
book-17 『パンプルムース氏対ハッカー』 マイケル・ボンド著 創元推理文庫
STORY:元刑事でグルメガイド覆面調査員のパンプルムース氏。編集長急死の報で急遽出社すると、当の編集長はピンピンしていた。しかし、コンピュータデータの改竄は行われるし、編集長の命は狙われるしで、パ氏は謎のハッカーをとらえるべく大奮闘。
☆☆☆パンプルムース氏シリーズ第6弾。
今までは、フランス各地に飛んで事件を解決していたパンプルムース氏だが、今回は舞台がパリ。カフェ・ドゥ・マゴや、ペール・ラシューズ墓地などおなじみの場所も出てきて楽しい。
謎自体は例によってまあ、そうたいしたものではないのだが、いつもにましてユーモア度アップ。行方不明になったル・ギード社経理係のマダム・グラントの鳥にまつわる取り替えのギャグ、なぜかマダム・グランドのアパートに居続けるはめに陥るパ氏のギャグなど、ゲラゲラ笑ってしまう。
もちろん、おいしいフランス料理も出てきて、今までのシリーズ中、一番好きな作品かも。
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