「グローリー」
本日の映画
movie-32 「グローリー」 Glory 1989年米
DIR:エドワード・ズウィック
CAST:マシュー・ブロデリック、デンゼル・ワシントン、モーガン・フリーマン、ケイリー・エルウィズ、ジミー・ケネディ、アンドレ・ブレウアー、ボブ・ガントン、クリフ・デ・ヤング
STORY:南北戦争時。北軍の若きショー大佐は史上初の黒人部隊を結成、厳しい訓練の中、次第に一人前の兵士へと育っていく。なかなか実戦に出られず志気が低下する部隊だったが、ついにその時が訪れる。
☆☆☆☆この映画が話題になった当時、なんとなく見逃してしまっていた。M・ブロデリックの大ファンであったにもかかわらずだ。「ウォー・ゲーム」「レディホーク」「ブルースが聞こえる」「ファミリー・ビジネス」・・・中でも大好きだったのは「フェリスはある朝突然に」。とても楽しい映画だった。
話はそれたけれど、M・ブロデリックの出演映画でも、戦争ものはあの頃特に苦手意識があってついつい見そびれてしまっていた。
いやしかし、もっと早く見ればよかった、と思う。
戦争もの、歴史ものではあるが(こういう部隊があったことは、この映画が公開された当時はじめて知りました)、食事や服を目当てに、あるいは行き場がないからという理由で入隊してきたものたちが、次第に自我に目覚め、誇りを持つまでが描かれたドラマでもある。
M・ブロデリックはご存知の童顔なので、これで大佐?指揮官?と少々不安になってしまうが、なかなかどうして、お坊ちゃんの若い将校が次第に兵士たちの信頼を勝ち得ていく様子が頼もしい。いくら申請しても届かない靴や軍服を物資担当の下士官を脅して?届けさせたり、将軍もやはり脅して!実戦に加われるよう画策したり、骨のあるところをみせる(口ひげが似合ってるかどうかは微妙だけど)。
この映画で、アカデミー助演男優賞をとったデンゼル・ワシントン。この部隊の象徴ともいうべき兵士を好演しているが、もっと印象的だったのはM・フリーマン。皆のまとめ役のような曹長を演じて存在感がある。この年は「ドライビング・ミス・デイジー」もあり、一気に注目された年だったようだ。
最後に、部隊は無謀な突撃をしていくのだが、この戦いは自分たちにとってのグローリー・・栄光なのだと兵士達は言うのだが、虚しさ、哀しさが残る。素直に感動、というわけにはいかないラストであった。
« 『図説 世界のくだもの366日事典』 | トップページ | 「トゥームレイダー2」 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 「フローズン・リバー」(2024.11.06)
- 「屍人荘の殺人」(2024.10.07)
- 「127時間」(2024.09.07)
- 「パーフェクト・ゲッタウェイ」(2024.09.02)
- 「ゆるキャン△」(2024.08.28)
コメント