「ダ・ヴィンチ・コード」
本日の映画
movie-49 「ダ・ヴィンチ・コード」 2006年米
DIR:ロン・ハワード
CAST:トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ、イアン・マッケラン、アルフレッド・モリナ、ジャン・レノ、ポール・ベタニー、ユルゲン・プロフノフ
STORY:ルーヴル美術館で館長のソニエールが殺害される。遺体は奇妙な形で横たわり、そばには暗号が書かれていた。ファーシュ警部は講演のためパリに滞在していたハーバード大教授ラングトンに応援をもとめるが、警部はラングトンを疑っていたのだ。そこに暗号解読官のソフィーがあらわれ、ラングトンを助けようとする。
☆☆☆☆話題の映画にようやく行ってまいりました。
正直言って見る前は不安があったのだ。賛否両論あり、カンヌでも失笑を買ったとか、おもしろくないとかいろいろと言われていたからだ。
確かに不満な点はいくつかある。
まず、ファーシュ警部とアリンガローサ司教の関わりが原作と違う。原作ではファーシュの位置づけが曖昧だったので、映画の方がわかりやすくなっていると言えるが、司教はもっと枯れた人物というイメージなのだ。A・モリナじゃちょっと脂ぎりすぎだ。
いろいろとエピソードを盛り込んだので、緩急がない。ずっとジェットコースターに乗っている感じなのだ。ルーヴルでの場面が少なく、また暗号解読のおもしろさがあまり描かれていない。
そして、一番がっかりだったのは、原作と結末が違うこと(大筋はもちろん変わらないが)。ワタクシ的には原作の結末の方が好きだ。
けれど、映画としては十分おもしろいし、決して言われるほど悪くはないと思う。あれだけの量を渋滞なくよくさばいているし、サスペンスも十分。2時間半があっという間だ。
配役もまずまず。ワタクシ的にはT・ハンクスはラングトン教授のイメージではないし(髪型が変という意見はおいておいて(笑))、前述したようにA・モリナも違うと思うが、他はよい。まあ、ジャン・レノはこの映画ではパッとしなかったし、原作のイメージとは若干違うけど他に誰?というと思いつかない。I・マッケランのサー・リーはさすがうまいし、ポール・ベタニーのシラスもぴったり(この人ちょっとひねった役の方が似合う)。A・トトゥも適役だったと思う(一番イメージ通りだった)。
原作を読んでいない人には若干説明不足になってしまうところもあり、しかもキリスト教についてまったく興味も知識もないとキツイかもしれないが、超有名小説の映画化としては一応の成功だと、ワタクシは思う。うまくまとめたR・ハワードに拍手を送りたい。
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いつものことですが、はっきり
言わせていただきます。
じつにかくも
「日本人はおめでたい国民だ」!
死んだら、ほとんどの日本人は生前
どこかの会ったことも見たこともない
坊さんに意味わからんお経あげられて、
おまけに、お金ふんだくられて、
これまた聞....... [続きを読む]
nocciさん、こんにちは!
ご覧になりましたね。
けっこう及第点にいけていたと思いましたよ。ロン・ハワードとアキバ・ゴールズマンだから出来た作品だと。力量の弱い監督が撮ったらヒドイものになったことでしょう。照明などの制約があったルーブル美術館でのシーンが短くて暗かったのがちょっと残念。TBさせていただきました。
投稿: viva jiji | 2006/06/18 14:16
こんにちは、viva jijiさん!TB&コメントありがとうございます。
大傑作、名作とは決していえませんけど、まずまずよかったと思います。そうそう、ゴールズマンの脚本だってことも忘れちゃいけませんね。
ルーブルの中、もっと見せてくれたらよかったのに~あっという間にルーブルの外に出てしまったのでがっかり。ま、それでも撮らせてくれただけいいのかな。
投稿: nocci | 2006/06/18 15:02