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2006/08/31

スー・グラフトン『獲物のQ』

本日の本

book-36 『獲物のQ』 スー・グラフトン著 ハヤカワ・ミステリ文庫

STORY:昔なじみの警部補ドーランから先輩刑事ステーシーが解決できなかった18年前の殺人事件を一緒に調査してほしいと頼まれたカリフォルニアの女性私立探偵キンジー。ドーランとステーシーとともに古い事件を掘り起こすべく調査を開始するが・・・

☆☆☆キンジー・ミルホーンシリーズ第17弾。

今回はなんと、1作目『アリバイのA』から登場していたドーラン警部補が依頼人。すっかり年をとり、妻を亡くし、自身も心臓を悪くしてセミリタイア状態という設定。そんなドーランが、先輩にあたるステーシーの未解決事件を調査しようとキンジーに依頼する。ステーシーもまた癌で余命いくばくもないと宣告されていて、キンジーは「年寄り」2人をおもりしつつ、古い事件へと首を突っ込んでいく。

この2人が両方とも頑固。ドーランは心臓に悪いと知りつつタバコはスパスパ吸うし、お酒もがんがん飲む。ステーシーも医者の言うことなど聞かず、好きなことをしようとするという具合。ステーシーはキンジーにファーストフードを伝授?され、体に悪いと知りつつ、ガンガン食べてしまう。
そんな2人をハラハラしながら見守るキンジー。彼女もかなりの頑固者だけど、この2人にはかなわない(笑)。3人のかけあいが漫才みたいで笑いを誘う。最後の方になると、2人は出番が少なくなりキンジーがでずっぱりになってしまうのが残念なほどだ。

古い事件を掘り起こすというストーリーなので、困難を極めながら少しずつ真相に近づく姿はなかなかにおもしろいが、犯人はあまり捻りはなかった。実在のジェーン・ドゥ事件(いまだ被害者が誰だかもわかっていない事件らしい。身元不明の女性の場合ジェーン・ドゥと名付ける)をヒントに書かれた話とのことだが、未解決の事件は、アメリカでは確かに多そうだ。

前作から版元が変わり、ラストに「以上、報告します」と書くスタイルが消えてしまっていたのだが今回復活。やっぱり締めの文句はこうじゃなきゃね。

4150763674獲物のQ
スー グラフトン Sue Grafton 嵯峨 静江
早川書房 2006-01

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