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2006/09/05

「アメリカン・ヒストリーX」

本日の映画
アメリカン・ヒストリーX
movie-71 「アメリカン・ヒストリーX」 American History X 1998年米

DIR:トニー・ケイ
CAST:エドワード・ノートン、エドワード・ファーロング、ビヴァリー・ダンジェロ、フェアルーザ・ボーク、ステイシー・キーチ、エリオット・グールド
STORY:父親を黒人に殺された恨みから、白人至上主義の極右組織のメンバーとなったデレク。やがて故殺の罪で服役したデレクが出所すると、彼を崇拝していた弟が同じ組織のメンバーとなっていた。

☆☆☆☆重いテーマの映画である。
デレクは、父親が殺されたことで極端に思想に走り、家族を不幸にしてしまう。
デレクは刑務所での出来事がきっかけで更正していくのだが、彼のそれまでの行動が悲劇を生む。極右組織の過激なメンバーだったデレクは伝説的存在で、兄を慕う弟は兄と同じ道を歩み始めていたのだ。

弟を誤った道から救い出すことに成功し、ようやく一家が団結したかと思ったのだが・・・ハッピーエンドではないエンディングにショックを受けたが、映画のテーマからいってハッピーエンドはありえなかった、とも言える。憎しみの連鎖は残念ながら断ち切られない・・・というところで映画は終わるのである。後味が悪い、というよりはやりきれないラストだ。

極右組織のメンバーたちの言動は見ていて恐いが、もっと恐ろしいと思うのは、普通の人でも自分ではそれとは気づかず差別意識を持っていることがあるということ。デレクの父親は、子供たちに差別意識を植え付けてしまうようなことをさらっと言う。父親が殺されたことがきっかけとなったのではあるけれど、根っこは父親の言葉にあったことがわかってくるのである。
さりげない場面だがぞっとさせられる。

デレクを演じたE・ノートンがなんといってもすばらしい。父親が生きていた頃の無邪気な子供、極右組織に入り次第に狂信的になっていく狂気、改心し家族を守ろうと決意したあとのやさしさ、と自然に演じ分ける。彼以外のこの役は考えられない気がする。

インパクトのある映画だった。

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コメント

本当に重い作品でしたね...
人種差別・選民思想って今も根強く残ってますし、はっきり言って日本でも対岸の火事では無いです。
人と人とが分かり合うことって本当に難しいですね。

それにしてもエドワード・ノートンって結構良い役者だと思うのですが、あまり多くの作品に出てませんよね...なんでだろう?

こんばんは。この映画を紹介してくださってありがとうございました。見ごたえありました。
こういった差別は、確かにアメリカだけの問題じゃないですよね。差別といっても人種間の差別だけではないし、誰もが差別者あるいは被差別者になりうるところが恐ろしいです。
E・ノートン、どんな役でもこなすいい役者ですね。本数が少ないのはじっくり選んでいるせい?私もたくさんは見ていませんが、「真実の行方」「レッドドラゴン」といって映画だけでなく、「世界中がアイ・ラヴ・ユー」の歌うノートンも好きです。

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