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2006/09/11

「アメリカン・ラプソディー」

本日の映画
American Rhapsody
movie-75 「アメリカン・ラプソディー」 An American Rhapsody 2001年米

DIR:エヴァ・ガルドス
CAST:ナスターシャ・キンスキー、スカーレット・ヨハンソン、トニー・ゴールドウィン、エミー・ロッサム
STORY:1950年代のハンガリーからアメリカへと亡命したピーターとマルジットの夫妻だが、手違いで生まれたばかりの娘ジュジーが置き去りとなり、里親のもとで暮らすことになる。6年後ジュジーは家族と再会を果たすが、10年たっても自分の家族になじめずにいた。ジュジーは育ての親に会うためハンガリーへと向かう。

☆☆☆監督の自伝的作品だそうである。

生まれたばかりで実の親と引き離され、育ての親に育てられたジュジー。十分幸せな幼少時代を送っていたジュジーだが、再び今度は育ての親から引き離され、実の親に引きとられる。
ジュジーは、それまで里親を本当の親と思っていたわけで、急に私たちが本当の親よ、と言われても混乱するばかり。その後10年あまりを実の家族と一緒に暮らしても、決してなじむことができないのだ。一度引き離されているだけに、母親は自分の元から娘が去っていくのが恐くて、ジュジーをしばりつけようとし、それにジュジーは反発し・・・
娘を思う母親の強い気持ちもわかるし、娘のとまどいといらだちもよくわかる。

自分を見失いかけたジュジーは、育ての親に会うべく一人ハンガリーへと旅立ち、再会を果たし、さらに母親の悲しい過去も知ることになる。

いつかは手放さなければならないと思いつつジュジーを育てた里親の悲しみも、つらい過去を背負い、さらに幼い娘と何年も離ればなれになってしまった母親の悲しみも、自分の親は、家族はいったい誰なのだろうとずっと悩み続けるジュジーの悲しみも、すべては時代のせいだったわけでやりきれない気持ちになる。

5年前の映画なので、S・ヨハンソンがまだまだ若いが、ジュジーの複雑な心境をうまく演じている。そして、母親役は、なんとN・キンスキー。久しぶりに見た気がするが、はじめは誰だか全然わからなかった。母親役をやる年なんですね。「テス」が懐かしい。

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