岡本太郎美術館
art-8 岡本太郎美術館
昨年からずっと行こう行こうと言っていた川崎市岡本太郎美術館にようやく行くことができた。川崎市生田緑地内にある美術館である。
岡本太郎のイメージというと、まずは「太陽の塔」(本日、ミュージアムショップで同居人が太陽の塔ストラップを購入)、そして「芸術は爆発だ!」という台詞だが、それほど多くの作品を見たことがあるわけではない。
15分ほどのビデオを見た後、入館。まずは常設展示である。
パリ時代にはじまり、年代ごとに作品が並んでいて、太郎氏の芸術の変遷がわかりやすい。
パリ時代は、まだ他の画家の影響がかなり大きいが、1950年代になるとはっきりとした岡本太郎の作風があらわれてくる。原色も鮮やかで、強いメッセージ性もある。「森の掟」が印象的。
1960年代になると、少し色のトーンが落ちるものの、再び鮮やかな色は復活。次第に描かれる絵の中の形が崩れてくるものの、色使いは益々鮮やかに。とにかく、どの作品からも太郎氏のエネルギーが伝わってくる。
常設展示だけでも結構な作品数だったのだが、その後に企画展示。今日からはじまったのは、「岡本太郎の絵画 衝動から実現まで」展。デッサン~エスキース(ドラフト)~完成品に至る過程を見せるという企画。イメージとしてはいきなり心の赴くままにキャンバスに描いていきそうな太郎氏が実は、何度も繰り返し描きながら完成させていくのだ、ということを知ってちょっと驚きだった。
絵画、彫刻、エッセイ、写真(写真も撮っていたとは知らなかった)、デザインと色々な分野で活躍した岡本太郎。そのエネルギッシュな生き方を知ることができる、見ごたえのある美術館だった。個人美術館というと、こじんまりしたものが多いが、この美術館はかなり広く、ゆっくりと時間をとってまわるのがよいだろう。
美術館の帰りに稲城の梨を購入。夕方だったからか、3個入り1575円のところ、消費税をおまけしてくれた上、1個おまけをしてくれた。大きな立派な梨!
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