リリアン・J・ブラウン『猫はブラームスを演奏する』
本日の本
book-51 『猫はブラームスを演奏する』 リリアン・J・ブラウン著 ハヤカワ・ミステリ文庫
STORY:新聞記者クィラランは、母親の親友ファニーおばさんの招待で、ピカックスのログキャビンに滞在することに。のんびりしながら執筆しようと考えていたクィラランだったが、怪しい事件が多発、ついには殺人事件が・・・
☆☆☆☆シャム猫ココシリーズ第5弾。といっても、日本では20番目に翻訳されたらしい。
アメリカ中西部の新聞記者だったクィラランがカナダ国境に近い田舎町に移り住み、なぜ大金持ちになったかが語られる巻だけに、これを(次作も)飛ばして翻訳されたというのはいかがなものか。絶対わかりにくかったと思うんだけど・・・諸般の事情により、とのことだがなぜなんでしょう。
4作目までの都会の事件とは違い、閉鎖的な田舎社会、密な人間関係等、がらりと事件の内容も変わっている。この後はこんな感じになるのだろうか。例えばクリスティーのミス・マープルシリーズみたいな感じである。いやでも、この雰囲気は好き。これからレギュラーになりそうな人たちもたくさんいるし、次作以降が楽しみだ。
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