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2006/12/14

ミス・マープル「パディントン発4時50分」

「パディントン発4時50分」 4:50 From Paddington 2004年英米TVM
The 4.50 from Paddington (Marple Facsimile Edition)
NHKBS2で放映中のアガサ・クリスティー原作のミス・マープル物第4弾。

STORYは
ミス・マープルの友人エルスペスが、パディントン発4時50分の列車の中から併走する列車内で起きた殺人事件を目撃するが死体は見つからない。ミス・マープルは、犯人が車外に死体を放り投げたと確信、ちょうどその地点にあったクラッケンソープ家の邸宅に目をつけ、家政婦のルーシーを送り込んだ・・・
というもの。

「パディントン・・・」はミス・マープル物でもっとも好きな作品で、何度も読んでいるし、ジョーン・ヒクソン版も何度も見ている。
なので、しっかり犯人もストーリーも覚えていたのだが、ヒクソン版とは少々違うところもあり。犯人を指摘するシチュエーションとか、家政婦ルーシーの恋の行方とか。

この作品では、マープルはあまり出歩かず、もっぱらルーシーが手足となって動くのだが、このルーシー、ミス・マープルに劣らず好奇心旺盛で、なんでもできて頭脳明晰なスーパーレディ。このルーシーの存在がこの小説をおもしろくしている大きな要素なんである。もちろん、ミス・マープルも大胆なワナをしかけたりして、大活躍。前日の「書斎の死体」でがっくりきたのだが、これは○。

クラッケンソープ家の当主にデビッド・ワーナー(「タイム・アフター・タイム」の切り裂き魔ジャックが印象的だった)、警部に「ハムナプトラ」などのジョン・ハンナなど知った顔もいくつかあったが、クレジットを見てジェニー・アガターの名を見てびっくり。見返してみたら最初に病死しちゃう一族のお母さんですね、あの上を向いた鼻で識別しました(笑)。まあなんと懐かしい。

ミス・マープル役のジェラルディン・マクイーワン、4作見た結果、案外いいんじゃないかと。マープルの性格をよく表現していると思う。ストーリーを変えてしまっている箇所が多くて不満もあるけれど、この後も作られているようなので、是非放映していただきたい。

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