エルキュール・ポワロ「ひらいたトランプ」
「ひらいたトランプ」 Cards On The Table 2005年英TVM
NHKBS2で放映のアガサ・クリスティー原作エルキュール・ポワロ物。
STORYは
富豪のシャイタナが開いたディナー・パーティに招かれたポワロを含む8人。そのうち4人は過去に犯罪を犯しながら罰せられていない者たちだった。その4人がブリッジをする部屋でシャイタナが殺される。
というもの。
ポワロ役はおなじみ、デビッド・スーシェ。この人はまさにポワロにぴったり。役作りもあるのだろうけど。アルバート・フィニー(「オリエント急行殺人事件」)は凝りすぎだったし、ピーター・ユスティノフは特に「ナイル殺人事件」などは傑作だったと思うが、小柄じゃなかったのでちょっとイメージが違った。
というわけで、D・スーシェに決まりである。
この作品は、容疑者が限定されているが、心理小説的な要素もあり最後まで飽きない。ただし、完全に理解するには、コントラクト・ブリッジのルールを知っているべきなのだろう。昔、この作品を読んで?だったので、ブリッジの本も読んでルールを勉強したのだが、実際にやったことがないし、結局ちゃんとは理解できずじまい。もちろん、このTVMでも逐一ルールを説明してくれるわけじゃないので、わかりにくい部分があったのも確かである。イギリス人は誰でもルールを知ってるんですかねぇ。
この作品で、ワトソン役を務めるのは、準レギュラーといってもいいだろうか、よく登場する女流ミステリー作家のアリアドニ・オリヴァ夫人。クリスティ自身のセルフパロディではないかと思われる人物で、コミカルなパートを受け持つ。今回夫人役を演じたのは、なんと、数日前に見たミス・マープル物「予告殺人」のレティシアを演じたゾーイ・ワナメーカー。続けて見るとなんか不思議な気分になりますね。一方はああいう役で、今度はこういう役で・・・
« ミス・マープル「パディントン発4時50分」 | トップページ | エルキュール・ポワロ「葬儀を終えて」 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 「フローズン・リバー」(2024.11.06)
- 「屍人荘の殺人」(2024.10.07)
- 「127時間」(2024.09.07)
- 「パーフェクト・ゲッタウェイ」(2024.09.02)
- 「ゆるキャン△」(2024.08.28)
コメント