朽木ゆり子『フェルメール全点踏破の旅』
本日の本
book-55 『フェルメール全点踏破の旅』 朽木ゆり子著 集英社新書
17世紀のオランダの画家フェルメールのわずか30数点しかない絵画全点を訪ねる旅である。実際は4点が残ってしまったが、それでもわずか1ヶ月の間に世界中をめぐってほぼ制覇しているところはすごい。実に贅沢な旅である。
フェルメールというと、ワタクシが実際に見たものはわずか6点。
ずっと前にはじめてルーヴルに行った時に、確かに「レースを編む女」は見ているハズなのだが、ちっちゃな絵だなあということしか覚えていなくて(その頃フェルメールに興味がなかった)、また是非とも見たいと、その後3度も訪れているのだが、休館日だったりとかいろいろな事情が重なってその後まだ見ることができないでいる。今度行った時には是非と思っているのだが・・・
こうしてこの本を読んでみると、様々なドラマがあって世界中に散らばったのだなあということがわかるし、なぜ世界中で興味を持たれるのか、おぼれげながらわかってきた。
ワタクシ的には、フェルメールの絵の構図、あの光が好きだ。見ていてとても落ち着く絵たちなのである。もちろん、出来不出来はあるのだが。
この本を読んで、すっかり自分も世界をめぐって気になったのだが、是非一つでも多くの絵を自分の目で見に行きたいもの。
全点揃った展覧会、なんてのは夢また夢だろうから。
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