「RENT/レント」
本日の映画
movie-2 「RENT/レント」 Rent 2005年米
DIR:クリス・コロンバス
CAST:ロザリオ・ドーソン、テイ・ディグス、ジェシー・L・マーティン、イディナ・メンゼル、アダム・パスカル、アンソニー・ラップ、ウィルソン・ジェレマイン・ヘレディア、トレイシー・トムズ、サラ・シルバーマン
STORY:1989年のクリスマス・イブ。イースト・ヴィレッジのアパートの家賃(レント)を滞納し、電気も暖房も留められた一室に暮らすロジャーとマーク。ロジャーは恋人が自殺して以来自分の殻に閉じこもり、マークは恋人に去られて空虚な思いを抱きながら映像作家をめざしていた。彼らの仲間たちもそれぞれ悩みや苦しみを抱えて・・・
☆☆☆ブロードウェイの大ヒットミュージカルの映画化。
ミュージカルはワタクシの大好きな分野ではあるが、正直言って、硬派な・・・社会問題を扱ったり、あまりに現実的なミュージカルは苦手。「ウェストサイド物語」でもかなり微妙なくらい。昔ながらの脳天気?なミュージカルが大好きなのである。
なので、この映画苦手かも、と思いつつ見たのだが、これがどうして、とてもよかった。
貧困、ドラッグ、エイズ、同性愛といったシリアスな問題を描いていて、題材的には決して明るい話ではないのだが、エネルギーを感じる。ラストも希望を感じさせ、観た後は決して暗くはならない。
キャストは、ブロードウェイのオリジナルキャストも含まれる実力派揃いで皆すばらしいし、歌もいい。特に、ドラッグクィーンのエンジェルを演じたW・J・ヘレディアの演技は素晴らしい。
残念ながら、アメリカではそれほどのヒットにはならなかったようだが、これは題材のせいなのか、あるいはキャストが地味なせいなのか(ほとんどよく知らない俳優さんばかりだった)。名の通った俳優を使えばきっと人が入るのだろうけど、そうすると「本職」ではないので歌や踊りで見劣りしてしまうだろう(いろいろな例がありますね)。ミュージカルの実力派だが、ほとんど映画的には無名という俳優を使うと観客を呼びにくいだろう。そこにジレンマがある。
監督は、クリス・コロンバス。こんな映画を作るとはちょっと驚きである。非常に舞台的で、映画の大きい画面という利点を生かし切れてない面もあったのが残念だった。
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