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2007/02/21

「クローサー」

本日の映画
クローサー
movie-10 「クローサー」 Closer 2004年米


DIR:マイク・ニコルズ
CAST:ジュリア・ロバーツ、ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン、クライヴ・オーウェン
STORY:小説家志望の記者ダンは、車にひかれそうになったニューヨークからやってきたばかりのストリッパー、アリスと出会い、同棲を始める。1年後、出版作の写真を撮りに訪れたスタジオでフォトグラファーのアンナに一目惚れ。半年後ダンはチャットでアンナになりすまし、出会った医師のラリーがデート場所の水族館に行くと、偶然本物のアンナと出会い、2人は恋に落ちる。


☆☆☆☆パトリック・マーバー原作の戯曲の映画化。


一言で言うと、4人の男女がくっついたり離れたり、複雑な四角関係に陥る、という恋愛劇なのだが、洒落た恋愛劇というより、かなり辛口のシニカルな劇なので、見る人を選びそうだ。


主な登場人物は4人だけだし、会話で成り立っている(かなりきわどい台詞もあり)映画なので、一瞬たりとも見逃せない・・・というか聞き逃せない。4人が言っていることのどれが本当でどれが嘘なのか見極めながら鑑賞するわけだけど、だんだん何が本当なのか混乱してくる。それがおもしろいのだが。
台詞の応酬もそうだが、展開も舞台的で、場面がつながっているようで、すぐに半年、1年、数年と時間は過ぎていくので、あっという間の103分。案外好きだな、こういう映画。


同じマイク・ニコルズ映画では、内容は全然違うけど、「バージニアウルフなんか恐くない」を思い出した。あの映画も4人の丁々発止のやりとりがおもしろい映画だった。


はっきりいって登場人物の誰にも共感しにくいのだが、キャストはがんばってますね。
J・ロバーツは少々やつれて見えるのがツライが、こんな地味目な役も悪くない。
J・ロウは、優柔不断で情けないやさ男を演じていつもながらうまい。こういう役似合うんだなあ。
アカデミー助演女優賞にノミネートされたN・ポートマンは、今までにない刺激的な役柄で、彼女にとっては大きな挑戦だっただろう。これから次第に大人の役を演じることになるのだろうか。
そして、アカデミー助演男優賞にノミネートされたC・オーウェンがワタクシ的には4人の中で一番よかった。ちょっと変態チックなずるがしこい男(で、ひげ濃い!)を演じてうまい。「ゴスフォード・パーク」(これ印象的だった)、「ボーン・アイデンティー」、「ピンク・パンサー」、「シン・シティ」(これ渋い!)とまだ何本かしか見ていないが、今もっとも私的に注目している俳優さんの一人だ。

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» 映画『クローサー』 [茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~]
原題:Closer 訳の分からない、理解しがたい人々だ。英国発、30ヶ国語に翻訳されたP・マーバー戯曲の映画化、恋と不倫と浮気と嘘と真実に翻弄される物語。 最初の出会いはニューヨークから遊びにやってきたストリッパーのアリス(ナタリー・ポートマン)が交差点で車と接... [続きを読む]

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