「ライフ・イズ・コメディ! ピーター・セラーズの愛し方」
本日の映画
movie-14 「ライフ・イズ・コメディ! ピーター・セラーズの愛し方」 The Life And Death Of Peter Sellers 2004年米英
DIR:スティーヴン・ホプキンス
CAST:ジェフリー・ラッシュ、シャーリーズ・セロン、エミリー・ワトソン、ジョン・リスゴー、ミリアム・マーゴリーズ、スティーヴン・フライ、スタンリー・トゥッチ
STORY:1950年代ロンドン。ラジオの人気者ピーター・セラーズは映画界への進出を狙うが、ハンサムでない彼にはなかなかチャンスがめぐってこない。ようやく念願の映画出演を果たし徐々に成功への階段をかけあがるが、相手役のソフィア・ローレンに一方的に熱をあげ、家庭が崩壊していく。
☆☆☆喜劇俳優ピーター・セラーズの生涯を描いた映画。
P・セラーズというと一番に思い浮かぶのはやっぱりピンク・パンサーシリーズ。アクが強くて正直そんなに好きではないのだが(特に何作も出てくると・・・)、コメディの天才であったのは確かなようだ。「紳士泥棒」とか「マダムと泥棒」なんかは好き。おとぎ話みたいな晩年の「チャンス」もよかった。
天才と言われるヒトにありがちだけれど、映画を見る限りP・セラーズも相当にめちゃくちゃなヒトだったようだ。
超マザコンで、気むずかしくて、何か気に入らないことがあると、家中の物は壊すわ、撮影はすっぽかすわ・・・2番目の妻、スェーデン女優ブリット・エクランドと結婚したのは、なんと占い師にB・Eのイニシャルの女性が運命の人だと言われたからだという(その後ご存知のとおり離婚)!その後もこの怪しげな占い師にべったり。
次第に人気にもかげりが見え、お金のためにピンク・パンサーシリーズにで続けるしかなかったその悲哀。みんなを大いに笑わせたスターの影の部分を描くこの映画だが、P・セラーズをリアルタイムではないが知っている身としては予想以上におもしろかった。
主役のジェフリー・ラッシュ、はじめはあんまり似てないなあと思ったが、どんどん似て見えた。さすが、何をやらせてもなりきる人だ。
B・EのC・セロンははっきりいって全然似てないけど、60年代の雰囲気は出てますね。その他、B・エドワーズ監督のJ・リスゴー、S・キューブリック監督のS・トゥッチなど、かなり微妙ではあるけれど(笑)、映画界の裏エピソード満載のこの映画、昔っからの映画ファンの方は特に楽しめる映画だと思う。ピーター・セラーズをまったく知らないとちとキツイかもしれませんけどね。
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