「不眠症 オリジナル版インソムニア」
本日の映画
movie-9 「不眠症 オリジナル版インソムニア」 Insomnia 1997年ノルウェー
DIR:エーリク・ショルビャルグ
CAST:ステラン・スカルスガルド、スヴァーレ・アンケル・オースダル
STORY:夏は一日中太陽が沈まないノルウェーの小さな町で、少女の遺体が発見された。この事件の捜査のため、スウェーデンから呼び寄せられたエングストローム刑事は、被害者の遺留品を使ってワナを仕掛ける。犯人が現れるが、エングストロームは濃い霧のため、誤って同僚の刑事を射殺してしまう・・・
☆☆☆アル・パチーノ主演のアメリカ映画「インソムニア」のオリジナルで、日本未公開の映画。
「インソムニア」でアル・パチーノが演じた主人公の不眠症の刑事を、最近では「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」にも出ていたスウェーデン人俳優S・スカルスガルドが演じる。A・パチーノの不眠症ぶりもすごかったが、スカルスガルドの演技も鬼気迫るものがある。次第に消耗していく様が見ていてつらいほど。甲乙つけがたい演技である。
ストーリーもオリジナルとリメイクとでは大筋で同じなのだが、決定的に違うのはラスト。オリジナルも捨てがたいが、ワタクシはリメイク版の方がすっきりして好きだ。
リメイクの方がテンポもよい。また、パチーノ、ロビン・ウィリアムズ、ヒラリー・スワンクと達者揃いなので(R・ウィリアムズは適役だったかはさておき)、緊張感あふれる3人の演技がそれぞれ楽しめるのだが、オリジナルでは、スカルスガルドしか知らないということもあって物足りなさを感じた。が、他方で主人公の苦悩に集中して描いているため、心理ドラマとしてはオリジナルの方がすぐれていると思う。よくも悪くもリメイクの方が娯楽作品にできあがっているのである。
とまあ、いろいろと比較しながら見たわけだが、トータルで考えると、ワタクシ的にはリメイクの方がわずかに勝ち、という結果となった。
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