「ロスト・ストーリー~現代の奇妙な物語~」
本日の映画
movie-38 「ロスト・ストーリー~現代の奇妙な物語~」 2005年米英豪アルゼンチン
7人の監督によるオムニバス映画。日本未公開。
第1話「同じもの」The Same
DIR:マーク・パランスキー
CAST:ジュシュ・ハートネット
STORY:隣に住む美女に恋した男。彼には身体的コンプレックスがあり、思い詰めるあまりある行動に・・・
台詞なしで展開される物語。はじめからただならぬ雰囲気だが、うおー、目を覆いたくなる展開が・・・ラストで題名に納得。一番気味の悪いお話だった。
第2話「ユーストン・ロード」Euston Road
DIR:トア・スタッパー
CAST:ポール・ベタニー
STORY:ホテルのラウンジである男の前で財産を失ったと話しはじめる男。何があったか当てられたら好きな物をやろうという賭にのるが・・・
はじめからオチはわかってしまったが、P・ベタニーがなかなかよい。ちょっとあっさりしすぎている気も・・・
第3話「立ち見席のみ」Standing Room Only
DIR:デボラ・リー・ファーネスイ
CAST:マイケル・ガンボン、ヒュー・ジャックマン、エリザベス・マストラントニオ
STORY:ショーの立ち見席を買うため劇場に並ぶ人々。8枚のチケットをめぐって・・・
洒落たお話。ほとんど台詞なしで展開されるが、身振り手振りだけで笑える。これまた結末はなんとなく見えてしまったけど、うまくまとまった一品。
第4話「スーパーマーケット」Supaermarket
DIR: イレーナ・ダグラス
CAST:イレーナ・ダグラス、ダリル・ハンナ、ジェフ・ゴールドブラム
STORY:なぜかスーパーで働くイレーナ・ダグラス。なかなか仕事もうまくいかないが、大ファンだという男性他数名の前でパフォーマンスをはじめる・・・
イレーナが楽しんで作ってるなあという作品。スターも売れなくなったらこういうこともあるかも、と思うとちょっと寂しい気も。全然やる気なさげで仕事もまともにできない役(本人役)を演じたD・ハンナがおかしい。こういう役やるの勇気がいるだろうなあ。
第5話「大みそか」New Year's Eve
DIR:コリン・スペクター
CAST:キーラ・ナイトレイ
STORY:大みそかのパーティに参加した主人公だが、パーティ主催者の姪に手を出そうとしたばかりに追い出されるはめに・・・
なんだかついていない主人公。言わんとするところがいまいちよくわからなかったが、ブラックな笑いをめざしたのかな?K・ナイトレイはさすが光っている。
第6話「ソーセージ」bangers
DIR:アンドリュー・アプトン
CAST:ケイト・ブランシェット
STORY:勤めから帰って母親の対応にいらつく主人公。ソーセージをゆで、マッシュポテトを作るうちに益々いらいらは募る・・・
ケイトの独壇場。ある意味一番恐かったかも。ラストでは背筋がぞぞーっと。さすが、ケイト・ブランシェット!
第7話「新しい一日」A Whole New Days
DIR: ウィリアム・ガルシア
CAST:ジェームズ・ガンドルフィーニ
STORY:目覚めてみると、妻も子供もおらず、荷物もすっかり運び出されていた男。ついに離婚されてしまったのか?
ガンドルフィーニにぴったりの役柄。まあ、これもまたオチはすぐに読めてしまったけれど。主人公が怒れば怒るほど笑ってしまう。
いろいろなお話があったが、一番おもしろかったのは「立ち見席」かな。うまくまとまっているし、粋な感じで。怖さから言ったら1話と6話だが、生理的に気持ちが悪いのは1話、ぞっとするのは6話。
低予算ぽい映画だけれど、キャストは豪華。こういった映画に出るというだけで、ワタクシとしては好感を持ってしまう。ちょっとチープな感じはあるけれど、実験的なこんな映画もたまにはよい。☆は3つ。
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