« 熊谷徹『住まなきゃわからないドイツ』 | トップページ | 椎名誠『ワニのあくびだなめんなよ』 »

2007/06/07

「アメリカン・スプレンダー」

本日の映画
アメリカン・スプレンダー
movie-41 「アメリカン・スプレンダー」  American Splendor 2003年米


DIR:シャリ・スプリンガー・バーマン、ロバート・プルチーニ
CAST:ポール・ジアマッティ、ホープ・デイヴィス、ジェームズ・アーバニアク、ジュダ・フリードランダー、ハーヴィー・ピーカー、ジョイス・ブラブナー
STORY:病院の書類整理係として働くハービー・ピーカーは冴えない男で、2番目の妻にも逃げられたところだった。彼は、自分の日常をコミックにしようと思いつき、友人のロバート・クラムに作画を頼み、「アメリカン・スプレンダー」というコミック雑誌を創刊、予想以上の評判を呼ぶ。やがて熱心読者のジョイスと出会った彼は結婚するが・・・


☆☆☆☆実在のコミック原作者を描く映画。


見始めて15分くらいは正直言ってよくわからず退屈だった。よほど見るのをやめようかと思ったくらい。ところが、どんどんおもしろくなって、思いの外はまってしまった映画である。


実在の人物ハービーは病院の書類整理係として毎日を単調に過ごしてきていて、いっちゃ悪いが外見もいまひとつだし、特にこれといって楽しいこともなく、妻にも去られ、女性にはもてず、という具合にとにかく冴えない男。周囲にいる人物も相当な変人揃いでオタクの臭いがぷんぷん。


そんな日常をコミックにしたらこれが大当たり!というのが実話なのだからおもしろい。コミックも映画にちらちらと出てくるが、腹を抱えて大笑いというたぐいではないが、ニヤリクスリとおもしろそうなコミックだ。


会ってすぐ結婚を決める3番目の妻ジョイスもかなりオタクな人物で、まあなんというか、似たもの夫婦(笑)。
この2人を中心とした人々の日常をおもしろおかしく描いているわけだが、世間とのズレが笑える。とはいっても、キワモノ扱いしているわけでなく、描く視線に暖かみが感じられるのがよい。


映画には、本人も出演しているのだが、P・ジアマッティがそっくりなのがすごい。外見も似ているが、声やしぐさ、動作も本人そのもの。エキセントリックな感じがよくでている。妻ジョイス役のH・デイヴィスにもびっくり。原型をとどめていないというか、見事なばけっぷりだ。


かなり風変わりだが、じわじわとおもしろくなっていくこの映画、案外好きである。

« 熊谷徹『住まなきゃわからないドイツ』 | トップページ | 椎名誠『ワニのあくびだなめんなよ』 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。ちょっと前に夫婦って顔が似てくるって聞きました。nocciさんは、どうですか?

こんばんは!
この映画の2人、確かに雰囲気似てましたね。
うちは・・・まったく似たところはないです(笑)。
ただし、性格はちょっと似てるとこがあるかもしれません。2人ともかなりのひねくれ者です(笑)。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「アメリカン・スプレンダー」:

« 熊谷徹『住まなきゃわからないドイツ』 | トップページ | 椎名誠『ワニのあくびだなめんなよ』 »

twitter

google


  • Google

    WWW
    ブログ内

amzon