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2007/07/03

「イン・ザ・カット」

本日の映画
イン・ザ・カット
movie-47 「イン・ザ・カット」  In The Cut 2003年米


DIR:ジェーン・カンピオン
CAST:メグ・ライアン、マーク・ラファロ、ジェニファー・ジェイソン・リー、ケヴィン・ベーコン
STORY:ニューヨークの大学で文学を教えるフラニーは他人に心を許さず、詩やスラングを集めることが生き甲斐だった。ある日、近くで殺人事件があり、捜査で訪れた刑事マロイに惹かれていくフラニー。さらに彼女の近辺で殺人事件が続く・・・


☆☆☆メグがいつものとは違った役柄に挑戦した作品。


メグ・ライアンというと、どうもコメディ・・・それもロマコメのイメージが強く、シリアスな役柄はどうもいまひとつなじめない。「戦火の勇気」、「男が女を愛する時」、「フレッシュ・アンド・ボーン」。いずれも意欲は感じたけれど、どうもしっくりこなかった。
というわけで、ずっとこの映画も見る気がしなかったのだが、ようやく鑑賞。


確かに、体当たりで演じているな、という感じ。必死というか。トレードマークのキュートなスマイルはなく、終始疲れた雰囲気。しかも、ヌードシーンもあり、エロティックな場面も多い。しかしですね、やっぱり見ていてツライ。メグがなにもこんな役をやらないでもと思ってしまう。本人的には役柄を広げなきゃってことだろうけれど、もっと何か役があるはずでしょう。「デブラ・ウィンガーを探して」の中で、この年になるとなかなか役がまわってこないというようなことを言っていたけれど、やっぱり厳しいんでしょうか、ハリウッドの世界。


ニコール・キッドマンが製作を担当しているけれど、ニコールだったらこの役あうと思うし、義妹を演じたJ・J・リーでもいいかもしれない。さらにくたびれた感じが強くなるとは思うが。


それではサスペンスとしてはどうかというと、登場人物たちをわざとらしく実に怪しく描いているのだが、犯人はわりと唐突に現れるという(笑)。で、あっけなく終わってしまうのである。
もっと刑事が早く気づいてもよかったんじゃないだろうか。しかも大きな手がかりを最後の最後にだすとは・・・


ま、この作品、サスペンス映画というよりは、孤独な一人の女性の心理の変遷を描いた映画と見た方がよいのだろう。なにせ、J・カンピオン監督ですからね。


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コメント

こんにちは。この映画の時はもう、40歳を越えてましたよね?ヌードにビックリしたのを覚えてます。でも内容は思い出せない。エロだなぁ(笑)

こんばんは、しぽさん。
41,2歳の頃かな。何もヌードにならんでも~と思ったのは私だけでしょうか。なんか悲しかったです。
確かに、どうもメグの大胆なシーンを演じた、ってことに話題が集中しちゃって、ストーリーはどうでもよくなりそうです(笑)。

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