内澤旬子『世界屠畜紀行』
本日の本
book-38 『世界屠畜紀行』 内澤旬子著 解放出版社
先日TBSの「情熱大陸」でたまたま著者の特集をやっていて見たところで、ようやく話題のこの本を読んでみた。
いやーおもしろい。今年読んだ中で今のところベスト1。
この「屠畜」という過程は、人の目に触れることはほとんどないし、たぶん気にする人もあまりい
ないだろう。肉がワタクシたちの食卓にのぼる時には「屠畜」について想像もしないのが普通だと思う。そんな屠畜の世界の各所を取材しながら、綿密なイラストとともに描いた渾身のルポ。
著者のあくなき好奇心と、細かな観察眼に感心。こういう好奇心を追求していくルポにはこちらものめりこんでしまいますね。
今まで未知の世界だった屠畜の世界がよくわかったのもよかったが(犬、ラクダ、やぎ、羊などの屠畜まで)、差別や動物愛護の問題まで深く考えさせられた1冊。
ワタクシ自身、屠畜の現場を見ることができるだろうか?あまり自信はないが、ギリギリ見るのは大丈夫かもしれない。が、自分で捌くのは無理だと思う(魚は捌けるのにな~)。昔、自給自足にあこがれたことがあり、そういった本も読んだりしたが、自分で鶏をしめたり、家畜をつぶすことはできないから無理だな~と思ったっけ。
さらに取材を進めているようなので、続編を期待したい。
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