「バルトの楽園」
本日の映画
movie-51 「バルトの楽園」 2006年日
DIR:出目昌伸
CAST:松平健、ブルーノ・ガンツ、高島礼子、阿部寛、國村隼、大後寿々花、中山忍、中島ひろ子、泉谷しげる、市原悦子、平田満
STORY:第一世界大戦中の鳴門の板東俘虜収容所に、ドイツ兵たちが移送されてくる。所長の松江は捕虜に対し、寛容な態度で接し、ドイツ兵たちと近隣住民の交流もめばえる。やがて終戦となり・・・
☆☆☆ドイツへの飛行機の中で見た映画。飛行機の中でやっていなければ見ることはなかっただろう映画だ。
捕虜との友情、交流をテーマにした映画は、戦争映画のパターンとして昔からあるが、実話に基づいた話ということで、日本にもこうしたことがあったのははじめて知った。
松平健扮する松江所長は実に立派な人物なんである。
ドイツの俳優ブルーノ・ガンツ(「ベルリン天使の詩」や「ヒトラー ~最期の12日間~」など)も出演しているが、松平健が圧倒的存在感。この人、軍人が似合う。
細かな感動的エピソードを盛り込んで、ラストの第九の演奏まで持っていくが、もう少し各々のエピソードを丁寧に描いて欲しかったという気もする。たくさん盛り込みすぎて尻切れトンボ気味の部分もなきにしもあらず。
おそらく、元会津藩士として失意のうちに亡くなった父の姿が脳裏に焼きついているからこそ、松江所長は捕虜たちに対して人道的に接した・・・ということなのだろうけれど、この松江所長の幼い頃のエピソードは頻繁にはさまなくてもよかったのでは?という気も。
テンポが日本映画らしくゆったりしているので、もうあと15分くらい削ればもっとタイトな映画になったのではないかと思う。
まあそうは言っても、十分感動したんですけどね。
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