カレル・チャペック『チャペックの犬と猫のお話』
本日の本
book-47 『チャペックの犬と猫のお話』 カレル・チャペック著 河出文庫
チャペックの『ダーシェンカ』は有名だが(何種類か邦訳あり)、これは、『ダーシェンカ』の原典の全翻訳である。
チャペックが自ら飼っていた、ワイヤー・ヘアード・フォックス・テリアのイリスやダーシェンカ、猫のプドレンカなどをユーモアたっぷりに描いたエッセイ。観察眼の鋭さにも感心するが、困ったやつだと言いながら、愛情あふれる文章で彼らを描写しており、ほのぼのするエッセイだ。
はじめて読んだチャペックは『園芸家12ヶ月』だったが、どの本も暖かいユーモアが感じられるところがよい。兄ヨゼフのイラストもかわいい(『チャペックの犬と猫のお話』ではカレル本人もイラストを描いてます)。
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