リリアン・J・ブラウン『猫は汽笛を鳴らす』
本日の本
book-56 『猫は汽笛を鳴らす』 リリアン・J・ブラウン著 ハヤカワ・ミステリ文庫
STORY:ムース郡の有志がが出資し、古い蒸気機関車を走らせる計画はほどなくとん挫。発案者であるトレヴェリアンが理事長をつとめる信用組合が手入れを受け営業停止になり、彼自身も秘書と行方をくらましてしまった。大富豪の元新聞記者クィラランは背後にきなくさい臭いを感じるが・・・
☆☆☆シャム猫ココシリーズ第17弾。
久々読んだシャム猫シリーズ。春以来だったので、前作はほとんど覚えてなかったが、すぐ続きの物語なんですね、これ。
謎はあいかわらず、初期の段階でおぼろげながらわかってしまうし、結末も最後の数ページで語られるという慌ただしさがあるの残念だが、魅力的な人物がでてくれば問題なし。今回は、『猫はクロゼットに隠れる』に登場した老婦人シーリア。クィルの指示に従って事件解決に重要な役割を果たした人物で、よく笑う陽気な女性。老婦人というのは語弊がありそうなくらい元気。
『クロゼット』ではお互い顔をあわせなかったが、なんと、シーリアがピカックスに引っ越してきて、またまたクィルの手足となって大活躍。今後も活躍してくれると楽しいな。しかし、油断は禁物。この作者、簡単に重要人物を消し去ってしまうので・・・
一方、クィルの彼女、ポリーは家を建てることに熱中するあまり、神経を痛めてしまうのだが、うーん、だんだんこの彼女にも飽きてきたなあ。
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