「エリザベスタウン」
本日の映画
movie-71 「エリザベスタウン」 Elizabethtown 2005年米
DIR:キャメロン・クロウ
CAST:オーランド・ブルーム、キルステン・ダンスト、スーザン・サランドン、アレック・ボールドウィン、ブルース・マクギル、ジュディ・グリア、ジュエシカ・ビール、ポール・シュナイダー
STORY:シューズ会社のデザイナー、ドリューは新しく手がけたシューズが10億ドルもの損失を会社に与えることとなり、クビになった上恋人に捨てられてしまう。生きる望みを失い自殺しようとしたその時、故郷を訪れていた父親が亡くなったという知らせが。葬儀のため、ケンタッキーの小さな街エリザベスタウンに向かった彼は、飛行機の中で世話好きのフライトアテンダントのクレアと出会う。
☆☆☆現代物に主演するオーリーをはじめて見た・・・
「ロード・オブ・ザ・リング」、「トロイ」、「パイレツ・オブ・カリビアン」・・・
すっかり時代物のイメージのオーリーだが、現代劇も悪くない。
会社に大損害を与えてしまい、すべてを一夜にして失い失意のどん底に落とされたドリュー(会社の社長がすっかり太ったアレック・ボールドウィン。巨大化したなあ)。自殺しようとしたまさにその時に(ロデオマシーンにナイフをくくりつけて、とはまた奇妙な方法で!)父親の死を聞いて、エリザベスタウンに向かったドリューが、様々な人とのふれあいによって、癒されていくというストーリー。
父親の故郷の人々が、おかしな人たちでそろいもそろってお節介。はじめはとまどい煙たく思っていたドリューもしかし、彼らのやさしさに癒されていく。
飛行機のフライトアテンダント(なぜあの飛行機にはドリュー以外の客がいないんだろう!)クレアもまたお節介。少々ふりまわされながらドリューは次第にクレアに惹かれていく・・・
大筋はこんなとこなのだが、残念なことにまとまりにかけるきらいが。エリザベスタウンの人々の話、母親の話、そしてクレアとの恋の話がうまく一つにまとまらず(ブツ切りになってエピソードが出てくる感じ)、ドリューが徐々に再生していくというテーマに乗りにくいのだ。
好みからいうと、最後の車での旅の部分にもっと尺をさいてほしかった気がするし・・・せっかく選曲のうまいクロウ監督好みの音楽をもっと聴いていたかったし、クレアが作ってくれた地図にのっとって父親の灰とともに旅をしていく過程をじっくりと見たかった。残念。
もちろんいい場面もたくさんある。ドリューとクレアが電話で話す場面や、父親を偲ぶ会でのコンサート場面、ラストの旅の場面などなど・・・
オーリーは泣き演技がワンパターンなのが苦笑ものだが、フツーの青年役もできるのね(笑)。ま、悪くはないけれど、それよりK・ダンストがいい。はまり役だと思う。
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