「ハンニバル・ライジング」
本日の映画
movie-72 「ハンニバル・ライジング」 Hannibal Rising 2007年米
DIR:ピーター・ウェーバー
CAST:ギャスパー・ウリエル、コン・リー、リス・エヴァンス、ドミニク・ウェスト
STORY:1944年リトアニア。両親を亡くし別荘に隠れ住むハンニバルは幼い妹を脱走兵たちに殺される。ショックで記憶の一部と言葉を失ったハンニバルは孤児院を脱走、パリの叔父のもとへと向かうが、叔父はすでに他界し、未亡人の日本人女性レディ・ムラサキに迎えられる。次第に妹を殺した男たちへの復讐の思いを募らせていくハンニバルだが・・・
☆☆☆いかにしてハンニバル・レクター博士が異常犯罪者になったかの、誕生の物語。
アンソニー・ホプキンスのレクター博士があまりに強烈なキャラクターなので、若い頃の彼を演じるのは難しかろうと思ったのだが・・・
うーん、イメージは違うかなあ。でも、ギャスパー・ウリエルは悪くない。妖しくなまめかしく・・・目がいっちゃってます。妹の敵たちを次々と血祭りにあげ、血をあびるハンニバルの姿、背筋が寒くなる。描写はそれほど直接的でないにしても結構エグイ。
確かに、今までのハンニバル物では、レクター博士の人格がいかに形成されたかは謎だったが、謎のままでもよかったかなあ、説明してくれなくても、とも思ったが、なるほど、子供の頃のトラウマだったのか。妹がそういう理由で殺され、しかも自分も妹の・・・ということを知った時、人喰い殺人鬼ハンニバルが誕生したのだ。
ハンニバルの人格形成にもう一つ大きく関わったのが、日本人女性レディ・ムラサキ(この名前は変!)の存在。コン・リーは綺麗なのだがいまいち日本人には見えない・・・ということはさておき、ふふーん、日本の文化伝統が大きな影響を与えていたのですか。1、2、3作目では全然そんな感じはしなかったのだが・・・このレディ・ムラサキにも最後には見放されてしまうハンニバルは、境界線を越えてしまい、もう普通には戻れないというところで、物語は終了。
1、2、3作目とはかなり毛色が違う作品ではあるが、スリラーとして単純におもしろい。レクター博士の大ファンという人には微妙な作品かもしれませんがね。
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こんばんはー
サスペンススリラーとしてはなかなか楽しめる1本だったと思います。
「ハンニバル・レクター」シリーズの1本として観ると若干「?」ですが、主役のギャスパー・ウリエルが良かったのであまり気にせず観ることが出来ました。
今ならまだキレイに終われると思いますので(笑)とりあえずレクターものはこれで終わりにして欲しいですね。
投稿: ONE OF THE BROKEN | 2007/11/13 01:33
そうですね~
でも、これだと続きができそうな・・・
原作者が脚本を書いていることから見ても、原作者も意欲満々?なのではと思ってしまいます。
個人的には、「ハンニバル」後も気になるところなのですが、クラリスがジョディー・フォスターの方がいいなと思うので無理ですね。
投稿: nocci | 2007/11/13 19:22