マイケル・ボンド『パンプルムース氏とホテルの秘密』
本日の本
book-54 『パンプルムース氏とホテルの秘密』 マイケル・ボンド著 創元推理文庫
STORY:グルメ・ガイドブック「ル・ギード」の調査員になりたいと言い出した、編集長宅の元料理人エルシーを落第させることがパンプルムース氏の今回の任務。エルシーがわざわざ選んだアルカションのホテルだったが、シェフは行方不明の上、パンプルムース氏の愛犬ポムフリットがおかしな拾い物をして・・・
☆☆☆くまのパディントンシリーズの作者M・ボンドのパ氏シリーズ第8弾。
常に災難に見舞われるパ氏であるが、今回もまたかなりの災難に見舞われる。美食家であるパ氏、おいしいものにありつけず、ありついたと思ったら食べてる途中でトラブル発生・・・服をなくすわ、裸で警察に連行される羽目に陥るわで・・・ニヤニヤクスクスの場面連続である。
愛犬ポムフリットは、ご主人パ氏に(ある事情から)さんざん邪険にされるものの、ご主人のことを思って大活躍・・・というかパ氏もポムフリットのせいで痛い目にあったりするわけだが、これまた笑ってしまう場面の連続。
スラップスティック度の高い作品にできあがっている。
意外な存在感を示すのが、パ氏の奥さんドゥーセット。今まで、恐いばかりの奥さんだと思っていたが、料理上手だし、パ氏思いのいい奥さん。パ氏もまったく頭があがりません。
今回、あまりおいしそうなものが出てこないなと思ったが、奥さんの料理がとてもおいしそうで、グルメミステリとしてもやっぱりいいですね、このシリーズ。
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