嵐山光三郎『文人暴食』
本日の本
book-59 『文人暴食』 嵐山光三郎著 新潮文庫
37人の文人の食生活から、その人となりを語るエッセイ。『文人悪食』の続編である。
『文人悪食』は大傑作で、一気に読んだ。偉大なる文豪たちがいかに悪食・・・よく言えば食に対するこだわりが強かったか。各々その個性が食にあらわれていて、とても興味深かった。
そして、この続編であるが・・・
正直言って、今回は読むのが大変だった。なかなか進まなかった。
なぜか?おそらく、前作に比べて作品を読んだことがない文人が多く、なじみにくかった、要するに地味だったからだろう。それに、奇人ぶりも前作の方がまさっていたようにも・・・
それでも、食に対する執着のすごい人たちが多く(まったく食に関心のないという文人もいるにはいるが)やっぱりそういった執着心が文学への情熱にもつながるのか?と感心するやらあきれるやら。
嵐山氏、よく調べたなあ、ということにも多いに感心した。
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