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2008/02/12

村内美術館

art-2 村内美術館
0802121
以前から行ってみたいと思っていたこの美術館。
東京富士美術館での【国立ロシア美術館展】に行くついで、といってはなんだが近くなので行くことに。

場所は家具の村内本店の3階にあって、家具を見つつあがっていくとそこに静かな空間が・・・とても落ち着いた雰囲気の美術館だ。家具屋さんの中だということを忘れてしまう。

この美術館の所蔵品は、村内ファニチャーの会長が蒐集した絵画で、知らなかったが、1982年開館とのこと。パリのギュスターヴ・モロー美術館をお手本にしたとのことで、ちょっと雰囲気違う気もするが・・・小さくても中身が濃く、何度でも訪れたくなるような、というコンセプトは共通かもしれない。

大きな特徴としては、バルビゾン派の充実である。ミレー、ルソー、ドービニー、そしてワタクシの大好きなコローなど。風景画が堪能できる。個人美術館でこれだけのバルビゾン派をそろえているのはすごいと思う。

昨年パリのグランパレに貸し出されていたクールベの「フラジェの樫の木」も戻ってきていて見られたのもうれしかったが、「ボート遊び」という絵がワタクシがもつクールベのイメージとかけ離れた色彩と躍動感で新しい発見だった。

そして、ミレーなどの油絵ではない作品・・・エッチングなども持ってるんですね。油絵以外はほとんど見たことがなかったのだが、油絵ほどの完成度はないとしてもなかなかよい。

ルノワール、マネ、ドガ、ピサロなどの印象派から20世紀の作品も揃っていて(ビュフェがいくつかあったのがうれしい。好きなので)、中身の濃い美術館であった。

各部屋にその絵にあったソファーが置かれていて(さすが家具屋さん!)、これがまた優雅な雰囲気でよいです。
そして、各所に置かれた羊さん。カミーユとかコローとか全部名前がついているのが笑えます。

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