上野千鶴子『おひとりさまの老後』
本日の本
book-27 『おひとりさまの老後』 上野千鶴子著 法研
昨年の大ベストセラーをようやく読んだ。
老後のことを考えるにはまだちょっと早い気もするのだが、少し心配になってくる年頃(笑)でもあるので、興味深く読んだ。
女性は男性より寿命が長いし、結婚していようがいまいが、最後はおひとりさまになる確率は確かに高い。その時どうするか。
どこで?
できれば、自分の家で最期を迎えたいものだけれど、体が不自由になってしまったらどうなのかという不安はある。自宅はそれなりに手入れも必要だし、ホーム等の選択肢も考えておいた方がいいのかもしれない。
誰と?
おひとりさまになったら頼れるのは友人。そのためにはメンテナンスが必要というのは確かにそうだろう。ただ、家族がいるとどうしても友人とは疎遠になりがち。これではいけないのですね。でも、一人・・・孤独に強いというのも重要。最期は一人なのだから。ワタクシ的には一人っ子なのでこの点は大丈夫そう。
お金は?
おひとりさまで快適に過ごすには先立つものが必要。特にワタクシが老人になる頃には年金もまったくあてにならないだけに、きちんとためておかねばと思う。
介護は?
介護は受けたくないと思ってもこればっかりはわからない。ついつい、介護を受ける立場になるとすまないという気持ちになりがちだけれど、そう卑屈になることもないのだ。ワガママになってはいけないけれど、気持ちよく介護が受けられるようになりたい。難しそうだが。
どう終わるか?
死んだあとのことはわからないからどうでもいいという考えも成り立つけれど、あとに残された人にあまりやっかいごとを残さないようにはしたいもの。きれいに終わることができるか?難しい。
と、読んでくると、決しておひとりさまだけのテーマじゃないですね。
いやはや、勉強になりました。
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