椎名誠『熱中大陸紀行 真昼の星』
本日の本
book-36 『熱中大陸紀行 真昼の星』 椎名誠著 小学館文庫
シーナ氏の旅本。パタゴニアとアマゾンとチベットである。
いずれの地もシーナ氏は何度も訪れているハズだが(いやアマゾンの奥地ははじめてか?)、特に思い入れの深い地はパタゴニアだろう。はじめての訪問本『パタゴニア-あるいは風とタンポポの香り』は特にワタクシにとっても印象深い本。奥さんの一枝さんが心の病にかかっていて、それでもシーナ氏は旅立たざるを得ず、そんなことがあったせいか、非常に感傷的な紀行文となっていたからだ。
今回のパタゴニアの旅もその思い出もあって少々感傷的な旅になっていて、文章もまじめなのでちょっとこそばゆい。いつものあの調子じゃないとね。あまり方向転換はしてほしくないのだが、シーナ氏もそれなりに年をとって、落ち着いてきたということでしょうか。あまり枯れてほしくはないですが。
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