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2008/08/30

「スパイ・バウンド」

本日の映画
スパイ・バウンド
movie-36 「スパイ・バウンド」 Agents Secrets 2004年仏伊西

DIR:フレデリック・シェンデルフェール
CAST:モニカ・ベルッチ、ヴァンサン・カッセル、アンドレ・デュソリエ
STORY:フランス情報機関からの依頼で、武器商人リボヴスキーの貨物船を爆破することになったジョルジュ。諜報員リザと夫婦を装い、モロッコに潜入、無事爆破した2人に罠が・・・

☆☆☆実在のスパイ、ドミニク・プリウールの手記を基に作られた映画だそう。
1985年実際に起きた爆破事件の実行犯だった女スパイである。

映画がはじまってしばらくは(説明がひととおり終わる前は)ちょっぴり退屈してしまったが、リザが罠にはまるあたりからおもしろくなってくる。

実話に基づくお話らしいので、実際にそうなのだろうか。スパイの世界は非情。平気で仲間を罠にかけるし、仕事をやらせる手段は選ばないし、不都合が生じれば簡単に切って捨てる。
この映画でも、普通の生活に戻るべく引退したいと切望するリザが、罠にはめられ、気の進まぬ仕事をやらざるをえない状況に追い込まれるのが悲しい。

仕事を終えた後は、消される運命にあったリザとジョルジュが逃げる場面で終わるのだが、この先どうなるかわからないという不安なラスト。アメリカ映画だともっとめでたしめでたしに終わるのだろうけど、さすがフランス映画ですからね。らしいというか。

主演は、実生活で夫婦のM・ベルッチとV・カッセル。V・カッセルはあいかわらずとがっていて、野性味あふれる感じがいいのだけど、悩めるスパイという役柄のせいか、M・ベルッチはなんか元気が感じられない。というか、年をとったのかなあ。なんか輝きがなくて悲しかった。


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