「ターミナル」
本日の映画
movie-38 「ターミナル」 Terminal 2004年米
DIR:スティーヴン・スピルバーグ
CAST:トム・ハンクス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、スタンリー・トゥッチ、ゾーイ・サルダナ
STORY:東欧の小国クラコウジアからやってきたビクター・ナボルスキー。ニューヨークのJFK国際空港で入国しようとしたまさにその時、彼の母国でクーデターが発生、入国することも帰国することもできなくなってしまう。空港内に足止めされたビクターはやむなく、ターミナルの中で寝起きしひたすら待つのだが・・・
☆☆☆☆スピルバーグっていろんな映画を撮りますね・・・
もともとスピルバーグ映画では、アドベンチャー・SF・ファンタジーの類の映画が好きなのだが、次第に枠を広げてきて、シリアスなドラマなんかもとるようになって、でもワタクシとしてはいい意味で無邪気な映画もずっと撮り続けてほしいなと思っている。
この映画は、今までなかったテーマのスピルバーグ映画ということで、どうかなと思いつつみはじめたのだが・・・
空港から一歩も出られなくなるという設定がユニーク。ホントにそんなことありうるんだろうか?と思ってしまうけど、案外ありえたりして。
はじめは言葉もわからず、お金もつきてどうなるかとハラハラするけれど、ビクターの知恵はなかなか。小銭を稼ぎ、言葉も習得し、そのうち友達もできて、なんと仕事にもありつく(!)空港ってなんでも調達できるのだなあと感心。そして、この空港がセットだとは驚きである。さすが、スピルバーグ、お金かけるなあ(笑)。
なんとか自分の管轄外に追い出してやっかい払いしようと画策する空港警備主任の妨害にもめげず、ひたすら空港の外へ出られる日を待つビクター。なぜ、そこまでしてニューヨークに行きたかったのかは、ラスト近くまであかされないのだが、その謎には泣かされる。ある約束を果たすためだったのだけど、ホントにささやかな約束だったのだ。それでも、ビクターはじっと待ち続け、空港の友人達の後押しもあって、ついには約束を果たすことができる。
ほろりとくる場面だが、一方、客室乗務員アメリアとの淡い恋はほろ苦い結末で終わる。完璧なるハッピーエンドとはいかなかったけれど、これはこれでいいのだろう。そこまでの結末を用意したら出来すぎだ。
主演はT・ハンクス。こういう「いい人」がホントに似合う。彼だからこそ、ビクターというキャラが成り立つ。アメリアはC・ゼタ=ジョーンズで、彼女はとにかく気の強い女性というイメージだったのが、この映画では意外にかわいらしい。そして、空港警備主任にはスタンリー・トゥッチ。実に憎たらしく演じるが、コミカルで、いや、こういう役うまいなあ。
スピルバーグのこんな映画も決して悪くないです。
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