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2008/09/15

フェルメール展

art-6 【フェルメール展】 東京都美術館

混んでいる中行って参りました。
盛況だと聞いていたので、平日休みをとっていこうかとも思ったのだが、そういうわけにも行かず、仕事のついでにエイヤと思い行ってきた次第。

先月オランダに行った際には、マウリッツハイス美術館から1点、国立美術館から1点日本にいっていてないということだったので、それは是非とも行かないと思ったわけである。

行ってみると、予想通りの混み具合。入場するまで20分待ちとのこと。実際はもうちょっと待ったような気がする。

まずは地下1階。デルフト絵画の数々である。
先月デルフトに行ってきたばかりなので、新教会や旧教会の絵が懐かしい。
ピーテル・デ・ホーホの絵もたくさんきていて(オランダでもたくさん見たのだが)、風俗画の数々がなかなかよい。中には、フェルメール風の絵もあるのだが(「窓辺で手紙を読む女」とか)、一番印象に残ったのは、「女と子供と召使い」だろうか。オランダでも同じテーマの絵を見た気がするが、奥にいる子供が大人の顔でちょっと怖い。

1階はフェルメールづくし。今世紀最大(?今世紀ははじまったばかりですけど)の7作品。

0809151
「マルタとマリアの家のキリスト」
めずらしや、宗教画である。
フェルメールの光は感じられるものの、ややフェルメール風でない気も。実際本物かどうかが議論された時期もあったらしい。

0809152
「ディアナとニンフたち」
マウリッツハイス美術館で見損ねた一品。これまた神話物というフェルメールにしてはめずらしいテーマ。洗浄したら空が昼から夜になったという作品である。
これもフェルメール色があまり感じられない気がする。

0809153
「小路」
楽しみにしていた作品。アムステルダム国立美術館でみそこなったもの。
デルフトでこの作品のモデルになったらしいあたりを見て回ったのだが、明確にここという場所は特定できず。想像で書いたという説もある。雰囲気は感じられたのだが・・・
奥にいる女性、ドアのところにいる女性、手前で遊ぶ子供達と、人物もよくよく見ると味わいがある。

0809154
「ワイングラスを持つ娘」
「紳士とワインを飲む女」と同じようなテーマだが、こちらの方が妖しげ。娘も男も妖しげな笑みをたたえ、何かこれからドラマが展開していきそうで、想像力をかきたてる絵だ。

0809155
「リュートを調弦する女」
女性の服がいかにもフェルメール。ちょっとぼやけた印象なのだが、顔の光の当たり具合が美しい。

0809156
「手紙を書く婦人と召使い」
「恋文」とにたテーマの絵だが、「恋文」ほど召使いが怪しくない(笑)。下に落ちている紙はなんだろう、赤い点はなんだろうとこれまた想像力をかきたてる絵だ。

0809157
「ヴァージナルの前に座る若い女」
本物か偽物か非常に疑わしい作品で、実際見た感じはフェルメールにしては平板かなあという気も。でも、「レースを編む女」に似ていて(サイズも)、やっぱり本物だろうかと首をかしげる作品である。黄色もくすんでいる気がするし・・・

フェルメールですっかりくたびれてしまったので、2階はささっと。テーマ的にはフェルメールと同じような絵も多く、意外に見応えありました。

これで、ようやくオランダ旅行が完結した気がします・・・

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