「ネバーランド」
本日の映画
movie-37 「ネバーランド」 Finding Neverland 2004年米
DIR: マーク・フォースター
CAST:ジョニー・デップ、ケイト・ウィンスレット、ジュリー・クリスティー、ラダ・ミッチェル、ダスティン・ホフマン、フレディ・ハイモア
STORY:20世紀はじめのロンドン。新作舞台が不評で気落ちしていた劇作家ジェームズ・バリは、公園で未亡人のシルヴィアと4人の息子達と出会う。一人なじめない三男のピーターに自分の少年時代を重ね合わせるジェームズは、新しい劇ピーター・パンを書くのだった。
☆☆☆☆ピーター・パン誕生にまつわる物語。
ピーター・パンは有名なので、もちろんお話としては知っているし、アニメーションやら舞台やら映画やらいろいろと見たことはあるのだが、原作者ジェームズ・バリのことは何にも知らなかった。
多少事実とは異なっている部分もあるものの、大筋は事実を基に作られていて、名作の裏にはこんなことが・・・と改めて知った次第。
新作が酷評され、妻との関係もぎくしゃくしかかったいたバリが、父を亡くしたことに傷つき、なんとか早く大人になろうともがく少年とのふれあいを通して、永遠の少年ピーター・パンの物語を生み出していく。
というテーマなので、派手さはなくゆっくりと展開していく映画なのだが、しみじみのいい映画である。
シルヴィアとの関係の描き方がちょっと甘いし、バリがいい人すぎる気もしなくはないが、シルヴィアの息子たち、特にピーターとの関係はうまく描かれていると思う。
このピーターを演じるのは、「チャーリーとチョコレート工場」(この映画でもジョニデと共演してましたね)などの売れっ子子役フレディ・ハイモア。翌日釣りに行くと約束していた父親が急死してしまったことから、夢を信じることができなくなってしまったという屈折した役どころを自然体で演じている。
ジョニー・デップもいい。「パイレーツ・オブ・カリビアン」の大げさ演技もおもしろいけれど、こういったさりげない演技もうまい。こういうデップ、好きだなあ。
K・ウィンスレットもぴったりの役だが、飄々としたD・ホフマンや、最近出演作の多いJ・クリスティーが脇を固めているのもよい。
ややお涙ちょうだい的な展開になるものの、ラストのベンチの場面では静かな感動がありました。
« フェルメール展 | トップページ | サッポロ サッポロラガー »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 「フローズン・リバー」(2024.11.06)
- 「屍人荘の殺人」(2024.10.07)
- 「127時間」(2024.09.07)
- 「パーフェクト・ゲッタウェイ」(2024.09.02)
- 「ゆるキャン△」(2024.08.28)
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 「ネバーランド」:
» 映画『ネバーランド』 [茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~]
原題:Finding Neverland
「ピーター・パン」から100年を機に、その誕生物語が、喪失の哀しみ、気持ちのすれ違い、を乗り越えファンタスティックに、感動的に描かれる。
1903年ロンドン、劇作家のジェームズ・バリ(ジョニー・デッブ)は『リトル・メアリー』を酷評さ... [続きを読む]
コメント