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2008/10/24

「サイドウェイ」

本日の映画
サイドウェイ 特別編
movie-42 「サイドウェイ」 Sideways 2004年米ハンガリー

DIR:アレクサンダー・ペイン
CAST:ポール・ジアマッティ、トーマス・ヘイデン・チャーチ、ヴァージニア・マドセン、サンドラ・オー
STORY:作家になる夢をあきらめられない国語教師にマイルスは、一週間後に結婚を控えた落ち目のテレビ俳優ジャックとともに、カリフォルニアのワイナリー巡りの旅へ出かける。ワインのよさを語るマイルスだが、女ったらしのジャックは女性を追いかけてばかり・・・

☆☆☆☆見終わってワインが飲みたくなる・・・
ワタクシはアメリカのワインはほとんど飲まないのだけど(日本のスーパーなどで売っている某ワインや某ワインがいまいちなので)、この映画を観ると、おいしいワインがたくさんあるんだろうなあと思う。ワイナリー巡り、是非行きたいなあ。

いえ、もちろん、この映画ワインの宣伝映画なんかじゃないのだ。
ワインをキーワードに人生を語るとでもいうべき映画というか。

いつまでも離婚の痛手をひきずり、作家になるという夢もあきらめきれずにいるマイルス。
いつまでも落ち着かず、いまだに女性の尻ばかりおいかけているジャック。
マイルスは、ワインのこととなると熱弁をふるい夢中になるけれど、まじめで神経質で、決してハメをはずすことができない。一方、ジャックは、ワインにはあまり関心がなく、ふまじめでハメをはずしてばかり。
この対照的な2人が珍道中を繰り広げつつ、やがて何かを掴むというお話。

ジャックはホント、どうしようもない男で、はじめはイライラさせられるのだが、マイルスもまたいいかげんにしろと言いながらも、結局面倒を見てやることになる。しかし、ジャックは根っからの楽天家で、悲観的なマイルスを常に元気づけ、マイルスが新しい一歩を踏み出すきっかけを作ってやる。意外にいいやつで愛すべきやつだったことがだんだんわかってくるのだが、マイルスは・・・うじうじして、こちらもイライラさせられるな(笑)。
それでも、ついに自分で運命の扉をたたくというラストで、希望のある終わり方だった。

出演者はいずれもすばらしくて、V・マドセンは懐かしかったし(この映画をきっかけに復活してよかった・・・)、T・H・チャーチは、スパイダーマンの方を先に見てしまったけれど、いい味。これから渋い脇役としていけるかもしれない。

なんだかんだとなかなか大人になりきれない中年が、1週間の「寄り道」を通して、ちょっぴり熟成されるというお話、しみじみしてよかった。この映画をいいと思うということは、ワタクシも年をとったというころだろうか(笑)。

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» 映画『サイドウェイ』 [茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~]
原題:Sideways 中年の親友二人、ワインとゴルフ三昧に浸る一週間の人生の寄り道の旅は・・二人に何をもたらしたのか・・抱き続けた夢は果たして実現するのか・・ 小説家志望のバツ一中年、国語教師マイルス(ポール・ジアマッティ)が、かつての人気タレントでプレイボーイにし... [続きを読む]

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