「かもめ食堂」
本日の映画
movie-8 「かもめ食堂」 Roukala Lokki 2005年日
DIR:荻上直子
CAST:小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ、ヤルッコ・ニエミ、タリア・マルクス、マルック・ペルトラ
STORY:フィンランド、ヘルシンキにかもめ食堂をオープンさせた日本人女性のサチエ。しかし、お客は日本オタクの青年のみ。やがて、日本からやってきたミドリとマサコが店を手伝うようになり・・・
☆☆☆☆☆ゆったりとした空気が流れる・・・
ずっと見たかった映画だった。
小林聡美、もたいまさこ+片桐はいりというキャスティングがいいし(特に小林聡美さんともたいさんは「やっぱり猫が好き」以来のファン)、大好きな国、フィンランドが舞台だし、原作はこれまた、好きな作家群ようこさんだし・・・
というわけで、大いなる期待を持ってようやく見たのだが、これが期待を裏切らない映画。ワタクシの感性にぴったりくる映画だった。
いくつかの事件は起こるものの、基本的には淡々と時間が流れていくストーリーだし、フィンランドが舞台といっても、ほとんどお店が舞台となっているので観光的要素はないし、起承転結がはっきりしている映画が好みの方には向かないだろう。
しかし、そこがいいのである。
3人の登場人物の背景はほとんど語られず、なぜ3人はここにいるのかもわからない。
そして、3人が固い友情で結ばれるといったアツイ展開でもないし、次第に関わりを持って行くフィンランドの人たちの描写も必要以上に細かくはない。
けれど、じわーっとくるんですね。それぞれがどこか奇妙なところを持つ人物たちなのだけど、気にならないというか、うまく調和していて、優しい印象を与える。見終わって、穏やかな気持ちになれるのだ。
シンプルなデザインの内装や、食器類、そして、おいしそうな料理の数々・・・それもごちそうじゃない、おにぎりとか焼き鮭とかなんかがまたいい効果。シナモンロールもいい香りがしてきそうだったし。
主演の3人も、いつものとおり個性的だが、いいアンサンブルで、この3人以外ありえないという感じだった。「やっぱり猫が好き」のトリオの一人、室井滋じゃなくて片桐はいりで正解。
またフィンランドに行きたいなあ。そして、この映画みたいに、ゆるりと過ごしてみたい。
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