「小間使」
本日の映画
movie-9 「小間使」 Cluny Brown 1946年米
DIR:エルンスト・ルビッチ
CAST:シャルル・ボワイエ、ジェニファー・ジョーンズ、ピーター・ローフォード、ヘレン・ウォーカー、C・オーブリー・スミス、リチャード・ヘイドン
STORY:戦時下のチェコから亡命したきた作家ベリンスキーは、彼を崇拝するアンドリュー・カーメルと知り合い、カーメル家に滞在することになる。そこで今は女中として働くクルーニーと再会するが、クルーニーは薬屋のウィルソンに求婚され・・・
☆☆☆エルンスト・ルビッチの遺作。
ルビッチ監督の映画は3本くらいしか見たことがないのだが、どれも洒落た作品だった(特にお気に入りは「ニノチカ」)。
この映画も、おしゃれだし、ユーモアたっぷり。
少々変わり者のチェコの作家ベリンスキーのオーバーアクションもおもしろいけれど、これまたとっても風変わりで自由な娘クルーニーもおもしろい。
そして、イギリスの貴族社会を、徹底的に風刺するところにまたおかしみがうまれる。
どこかずれた貴族の当主夫妻、杓子定規すぎる召使いたち、世間にうとい貴族の子供たち・・・
この中にいると、変わり者のベリンスキーもクルーニーも普通に見えるから不思議だ。
スノッブな薬屋の描写も嫌みが効いている。クルーニーが配管をなおしたというだけで、結婚をやめるとは・・・
まあ昔はそんな社会だったんですね。
C・ボワイエはなまり丸出しの大げさ演技が楽しく、J・ジョーンズはこの頃が一番かわいい。そして、驚いたのは、薬屋ウィルソンを演じたのが、「サウンド・オブ・ミュージック」でマックス伯父さんを演じたリチャード・ヘイドンだったこと。きどったしゃべりかたがおかしい。
未見のルビッチ映画是非みたいと思う。
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