「オーストラリア」
本日の映画
movie-11 「オーストラリア」 AUSTRALIA 2008年豪
DIR:バズ・ラーマン
CAST:ニコール・キッドマン、ヒュー・ジャックマン、デヴィッド・ウェンハム、ブライアン・ブラウン、ジャック・トンプソン、ブランドン・ウォルターズ
STORY:レディ・サラ・アシュレイは、オーストラリアの領地を売ると旅だち、1年以上戻ってこない夫を訪ねるべく、イギリスからオーストラリアへと向かう。そこで待っていたのは牛追いのドローヴァー。彼によって領地に送り届けられたサラを待っていたのは、すでに殺された夫だった。領地を守るため、ローヴァーたちとダーウィンまで牛を売りに出発するが・・・
☆☆☆☆オーストラリア版「風と共に去りぬ」。
と来日したヒュー・ジャックマンが言ってましたっけ。
確かに、ロマンスあり、スペクタクルあり、ドラマありの大河ドラマで、上映時間も2時間45分の堂々たる大作である。
基本的に、長い映画はあまり好みではないのだが、この映画は飽きさせない。
2部構成といってもいい展開で、前半は敵の妨害にあいながらも無事牛を届けるまで、後半は戦火でバラバラになった3人が再び一緒になるまでを描いている(前半は西部劇、後半は戦争映画)。前半が終わると、1本見終わった気になり、これで終わりか?と一瞬思ってしまうが(これで十分1本の映画として成立する)まだまだ終わらない。
前半だけで多くの山場や感動場面があるので(牛をダーウィンに届けるところがクライマックス)一瞬脱力してしまい、後半のはじめはちょっとだけ退屈感におそわれる。が、再び盛り上がり、また最後に大きな感動場面が用意されている。
というわけで、長い上映時間もさほど長く感じず、おもしろく見ることができた。
あらゆるエピソードを詰め込んでいるので、少々大味になったところもあるけれど、強引にのりきったバズ・ラーマン監督の力はなかなかだ。
アボリジニのエピソードが盛り込まれているところもポイント。あの当時(第二次世界大戦時)の盗まれた世代(アボリジニやハーフカーストの子供たちが親元を離された)があったことははじめて知った(昨年、政府が公式に謝罪したという)。アボリジニの神秘性もこの映画の感動要素となっている。
主演は、オーストラリアの美男美女コンビ、N・キッドマンとH・ジャックマン。
N・キッドマンは若い頃よりよくなったなあ。昔はただただ生意気な感じがしていたのだが、年を重ねることによって、逆にかわいらしさが出てきた。こういった鼻っ柱の強い気位の高い役はお似合いですね。
H・ジャックマンはワイルドさ全開で格好いい。一瞬、無精ひげを剃って登場すると、ホント、ハンサム!
この2人はオーストラリア人だが、敵役を演じた「ロード・オブ・ザ・リング」のファラミアことD・ウェンハム、お久しぶりのB・ブラウン、味のあるJ・トンプソン、そして監督もオーストラリア人。大きな瞳が印象的なアボリジニの少年を演じたB・ウォルターズもそうだし、オーストラリアをきっちり描こうという意気込みが感じられる陣容。
壮大な自然がたっぷり堪能できるオーストラリアロケ(これは大画面じゃないと満喫できないですね)もすばらしい。案外厳しい自然なんですね。
「オズの魔法使い」のテーマ曲オーバー・ザ・レインボーが効果的に使われているところも映画ファンにはぐっとくるところ。
はっきり言って相当ベタな展開の映画だが、これこそ映画だなという映画で、楽しめました。
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