【ルーヴル美術館展】
art-3 【ルーヴル美術館展】 国立西洋美術館
またまた開催されているルーヴル美術館展。いやはやしょっちゅうやってる気がするけれど、今回のテーマは17世紀ヨーロッパ絵画である。このテーマだとかなり広範囲にわたるなあと思っていたら案の定。3部構成であった。
Ⅰ.「黄金の世紀」とその陰の領域
ここでのみものはなんといっても、フェルメールの「レースを編む女」。これを見るためにこの展覧会にきたと言っても過言ではないのである。
都合パリは4度訪れているが、あとの2回は月曜日だったため、この絵が展示されているところはお休み見られず・・・10何年かぶりのご対面。あまりにちっちゃな絵なのでびっくりするが、光の具合は確かにフェルメール。たくさんの人でゆっくり見られないのが残念だった。
このパートでの他のみものは、レンブラントの若い頃の自画像、ハルスの「リュートを持つ道化師}、そして土のにおいのするル・ナン兄弟の「農民の家族」など。
オスターデの「窓辺の酒飲み」もちっちゃな絵ながら印象的。
Ⅱ.旅行と「科学革命」
まずはじめにルーベンスの絵が。若い頃の絵らしく、まだルーベンスらしさがない絵である。
ベラスケス(とその工房)のマルガリータの肖像、ロランのオデュッセウスの絵、ジョルダーノの哲学者の絵などが目をひいた作品。
ウテワールの「アンドロメダを救うペルセウス」も好きな作品だ。
Ⅲ.「聖人の世紀」、古代の継承者
このパートでの目玉は、ラ・トゥールの「大工ヨセフ」。数年前のラ・トゥール展でも見た気がしたのだが、あれはコピーだったんですね。ルーヴルではもちろん何度も見ているけれど、久々の来日だったらしい。ラ・トゥールの光、やっぱりいいです。
ムリーリョの「6人の人物の前に現れる無原罪の聖母」もインパクトあり。これ、ルーヴルで見たことあったかなあ。
今まで知らなかった絵では、ドルチの「受胎告知 天使」、「受胎告知 聖母」も色の美しさが印象的で気に入った。
17世紀というくくりは広くて、どうまとめるのかと興味津々だったのだが(若干無理矢理な分け方の部分もあったけれど)、なかなか盛りだくさんな内容だった。
ルーヴル展でいつも思うのは、ルーヴルはあまりに大きすぎて、何度行っても超有名作品にばかり目がいってしまい、マイナーな作品は印象に残らないのだが、こうして限定して公開されると、クローズアップされる作品があっていいなということ。見てるかもしれないけれど、いちいちは覚えられないので・・・
こうなったら、もう一つのルーヴル展も行ってみますか。
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