【没後80年 岸田劉生 肖像画をこえて展】
art-7 【没後80年 岸田劉生 肖像画をこえて展】 損保ジャパン東郷青児美術館
岸田劉生の麗子像が大好きで、是非とも全作品を見てみたいという野望?がある。
ということで、この展覧会ははずせない。新宿に行ったついでに寄ってみた。
圧倒されますねぇ。肖像画オンリーの展覧会。
同居人曰く、肖像画をこえて、というので何か別のものあるのかと思った、そうだが、これだけ肖像画があると圧巻である。
まずは、自画像から。
はじめの部屋に入ると、自画像ばかり実に14点。年代を追ってみていくと、少しずつ作風が変化しているのがわかる。
最初は、ゴッホやスザンヌの影響を受けた(セザンヌに近いか?)自画像、それが次第に細かな描写へと変わっていく。
どれが一番気に入ったかなあとぐるりと見回すと中間地点よりやや進んだ地点にある絵。なにせみんな自画像というタイトルなので(笑)説明しにくい。どこの美術館のものかしっかり見てくればよかったな。
続いては知人、友人の肖像画のコーナー。
一時期、知り合いをつかまえては肖像画を描いていたそうで、首狩りとか千人斬りとか言われたらしい。
弟子の絵など、結構リアル。自画像よりさらに写実的だが、後期になると若干デフォルメされた絵も。
自画像や麗子像は今までもよく見ていたけれど、知人友人の肖像画はあまり見たことがなかったかもしれない。なかなか新鮮だった。
そして、最後は、待ってました!家族、親族のコーナー。
奥さんの絵も数枚あるけれど、やっぱり麗子!国立近代美術館所蔵のおなじみの「五歳之像」も印象的だが、デフォルメされた麗子像がおもしろい。かつ若干不気味でもある。実際の麗子とかなり違う麗子像。
いやはや、しかしこれだけの麗子像(20点あまり)を一気に見る機会はそうそうないので、大満足。
劉生ファンは是非!
※次回更新は5月5日となる予定です。
携帯からの投稿はあるかも?!
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