椎名誠『極北の狩人』
本日の本
book-32 『極北の狩人』 椎名誠著 講談社文庫
アラスカ、カナダ、ロシアの北極圏を行くシーナ氏の旅。
極北といえば、なんといっても、本多勝一氏の『極限の民族』。『カナダ・エスキモー』、『ニューギニア高知人』、『アラビアの遊牧民』の三部作からなるルポ。ワタクシがこうしたルポを読むきっかけを作ってくれた本で、特に『カナダ・エスキモー』は何度も読み返している。
シーナ氏のルポはどうか。
シーナ氏も好奇心旺盛で何でも体験してやろうというという人だから、カリブーの肉から、ホヤとり、セイウチの発酵肉まで・・・
アラスカのエスキモー、カナダのイヌイットの話しはよく読んだり見たりするのだけど、シベリアの狩猟民族の話ははじめてで、興味深い。
それにしても、アラスカの蚊はすごくて(ワタクシだったらとても耐えられない)、お酒が飲めないのもつらいし、やっぱり読むだけ、になりそうだ。イッカクが出るまでひたすら待つだけ、という取材も忍耐が必要。
さすがにお酒なし、はシーナ氏もつらそうだけれど、適応能力はスゴイな。
« カルト・ノワール コート・ド・プロヴァンス ロゼ | トップページ | ビリャセカ・デル・マール(白) »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- ロバート・B・パーカー『ゴッドウルフの行方』 (2024.10.01)
- 有栖川有栖『月光ゲーム Yの悲劇’88』(2024.09.05)
- ブルース・アレグザンダー『グッドホープ邸の殺人』(2024.08.26)
- E・S・ガードナー『偽証するオウム』 (2024.07.13)
- ダシール・ハメット『ガラスの鍵』 (2024.06.22)
コメント