【版画がつくる驚異の部屋へようこそ!展】
art-12 【版画がつくる驚異の部屋へようこそ!展】 町田市立国際版画美術館
最終日ということで慌てて行った展覧会。前々から気にはなっていたのだけど、ようやく行くことができた。
なんでも、昔のヨーロッパ貴族は金にあかして、珍しいものを集め、自分専用の「驚異の部屋」を作って楽しんでいたらしい。
それを版画で再現しようという試み。
その名も「驚異の部屋」という版画からはじまって、はじめに目をひくのは、自然の驚異のパートの人体解剖図。人体の不思議展を連想させますね。見たいような、見たくないような・・・でもつい見てしまうというような。結構グロテスク。
続いて興味を持ったのは、『フローラの神殿』。植物図譜である。
背景がミスマッチな感じもあるのだが、よくよく見ると細かい版画。多色刷りで美しい。
そして、じっくり見てしまったのは、ミルトンの『失楽園』の挿絵(版画)と、ダンテの『神曲』の挿絵。恐ろしい地獄が描かれているのだが、美しいのである。これ、一部分だけじゃなくて全部を見てみたいなあ。
踊る骸骨のパートは、とってもユーモラス。
死、そしてその象徴の骸骨は本来は恐ろしいものであるはずなのに、全然怖くはなく、むしろユーモラス。
奇妙な展覧会ではありましたが、おもしろい企画だと思いました。
いや、行ってよかった・・・
※この展覧会は9月23日で終了しました。
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