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2009/09/21

【ベルギー幻想美術館展】

art-10 【ベルギー幻想美術館展】 Bunkamuraミュージアム

0909211
ふと思い立ってこの展覧会へ。
昨年ベルギーに行って以来、ベルギーという言葉に妙に反応してしまう。

驚きなのは、これらの作品がみな、姫路市立美術館所蔵だということ。地方の美術館も見逃せませんね。

第1章は、クノップフを中心として、デルヴィルやフレデリックなど。
クノップフというと、有名な「愛撫」(ベルギー王立美術館で見ました)を思い起こすが、この展覧会ではおとなしめの絵が多い。

第2章は、ロップスの版画。
デカダンス的においのする作品の数々で、妖しげな雰囲気のする画が多い。

第3章は、ジェームズ・アンソール。
初期は原色を多く使う静物画をよく描いたというが(1つそうした作品があった。1930年代の絵だったけれど)、やはりアンソールといえば、仮面や骸骨。死を連想させる作品だ。今回も数点そうした作品あり。
しかし、今回の見ものは、32点組の「キリストの生涯」(リトグラフ)。
アンソールっぽくない気もするユーモラスなリトグラフである。

第4章は、ルネ・マグリット。
ここまではどちらかというと地味めだったが、ぱっと華やかになる。
奇妙な構図と、奇妙なものの取り合わせ。いや、やっぱりマグリットは不思議だ。
が、透明感のある色遣い(水色がきれい)が決して見る者を不安にはさせない。

第5章は、デルヴォー。
裸体の女性、ギリシャ神殿風の建物・・・
幻想的な世界が広がる。
デルヴォーの描く女性は、なぜ、こんなに無機質で感情のない感じなのだろう?冷たさとは違うけれど、現実感がないというか。
それでも人をひきこむ魔力を持った絵である。

やや上級者向けの展覧会ではあるけれど、ベルギー美術が好きな方にはたまらないだろう。


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